●7月3日礼拝メッセージ要旨(ルカ12:49~59)

7月3日礼拝メッセージ要旨(ルカ12:49~59)

   「この時代を見分ける」という題でポイントを三つ上げて学びましょう。
   ①地に火を投げ込む…ここでキリストは、地に火を投げ込むため、平和のためではなく分裂を与えるために来た、と言っておられますが、どういうことでしょう。本来、キリストは多くの人の救いのために十字架にかかるために来られました。キリストを信じ心に迎え入れるなら、心の中に平和が与えられ、その人は、その平和を他の人にも分かち合うようになります。それなのに、この火とか分裂とか、どういうことでしょう。これは「所属」のことを言っています。キリストを信じた者は聖なる創造主の所属に入ります。この創造主の所属に入ると、これまで所属していた世界と分離することになります。ということは、創造主に所属する前まではどこに所属していたのでしょう。エペソ2:1~2には「あなたがたは自分の罪過と罪との中に死んでいた者であって、そのころは、それらの罪の中にあってこの世の流れに従い、空中の権威を持つ支配者として今も不従順の子らの中に働いている霊に従って、歩んでいました。」とあり、創造主に敵対する霊、すなわち悪霊の配下にあったということになります。ですから、同じ家族でも所属先が違えば、当然、そこに霊的な分離状態になります。しかし、創造主に属する者は、以前に増して家族を大切に思い、家族の救いを祈るようになります。
   ②時代を見分ける…今、世界的な傾向として、どこの国においても民族主義が台頭するような時代になっています。キリストが2000年ほど前にマタイ24:7で「民族は民族に、国は国に敵対して立ち上がり…」と預言された通りです。当時、キリストが「時代を見分けなさい」と言われたのは、そういった政治的な問題というよりも、「真理を見分けなさい」あるいは「真理を見いだしなさい」という意味で言われたのでしょう。ヨハネ14:6でキリストは「わたしが道であり、真理であり、いのちなのです。」と言われました。また、エペソ4:21には「まさしく真理はイエスにあるのですから」とあります。私たちは、今のこの時代を見分け、真理であるイエス様のうちを歩みましょう。
   ③和解するよう努める…私たちは、生活する上での様々な場面で、相手を責めたくなるような事がよくあるものです。しかし、どんな時でも争うことなく和解するよう努めるべきです。使徒16章で、パウロとシラスは、自分たちの宣教の働きを妨げている女から占いの霊を追い出したことにより、その女の主人から訴えられ、牢に入れられました。足かせをはめられた二人は、真夜中に、祈りつつ賛美していると大地震が起こり、牢の扉が開いてしまいました。困ったのは看守で、自分への責任追及を恐れて自害しようとしました。パウロは、それを止め、主イエスを宣べ伝え、看守を救いに導きました。キリスト者には、あらゆる機会とあらゆる人々に対して、イエス様による和解の務め(第二コリント5:18)が求められているのです。

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