●11月25日(日)礼拝メッセージより(使徒の働き7:20~41)

   議会でのステパノのメッセジから「モーセ40年、40年、40年」という題で、モーセの120才までの生涯を40年づつ、3区分して、3つのポイントとして学びましょう。
   ①青年期のモーセ…モーセは、聖書の中でも非常に尊敬されている特別な人物です。ヘブル人への手紙では、キリストと対比されているほどです。両者が生まれたとき、共通点として、共に命を脅かされています。モーセの場合は、生まれて3か月ほどしてから、パピルス製のカゴに乗せられてナイル川の岸辺に浮かんでいるところを、パロ王の娘が引き取り、自分の子として育てたのです。モーセはエジプトの学問を学び、何不自由なく成長し、黙っていればそのままエジプトでパロの娘の子として豊かな生活が保障されていたでしょう。そんな中、彼には同胞イスラエル人を顧みる心が湧いてきたのです。青年期特有の熱い思いのゆえに、イスラエル人を虐待しているエジプト人を殺してしまい、そのことが人に知られて、エジプトを去り、ミデヤンに逃れることになりました。哀歌3:27に「人が、若い時に、くびきを負うのは良い。」とあります。それまで順風満帆だったモーセには思いもよらない試練となりましたが、それは後の為には益となったと言えるでしょう。
   ②ミデヤンのモーセ…モーセにとって、華やかなエジプトに比べたら、ミデヤンの地は田舎で、刺激も少なく単調な毎日の連続だったことでしょう。しかし、ミデヤンでの40年は、次のステップのために力を蓄える時だったのです。モーセ80才のとき、シナイ山の荒野で主が彼に現われ、いよいよ、神のご用の働きをするように示されます。そのときモーセは、何のためらいもなく、素直に主に従ったわけではありませんが、エジプトに向かっていくのです。今日、私たちも、主のご用のために用いられる、そのときを待ち望み、備えていましょう。
   ③神に遣わされたモーセ…モーセが本来の使命のために神に用いられたのは80才から 120才までの40年間でした。つまり、80才までは、そのための準備期間だったとも言えます。イエス・キリストを信じる人にとっても、神に用いられるための年齢制限はありません。むしろ、年を取るほど円熟するのです。さて、モーセですが、80才からの40年間は、決して楽なものではありませんでした。敵対するパロ王との困難な交渉、味方であるはずのイスラエルの民からは度々の不満で苦しめられています。出エジプトを成し遂げ、シナイ山で神のことばを授かって、山を下りると、なんとイスラエルの民は金の子牛を作って偶像礼拝をしていました。ステパノはモーセの活動を通し、聖霊に逆らってはいけないということを語るのです。まず、私たち自身が聖霊に従順でなければなりません。そして、モーセが聖霊に逆らう人々に対応したように、私たちも忍耐と寛容をもって祈り、人々に福音を届けなければなりません。

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