●7月14日礼拝メッセージ要旨(使徒の働き18:18~28)

「アポロとの出会い」という題でポイントを三つあげます。

①コリントからエペソへ…この使徒18:18~23におけるパウロの旅行経路を見ますと、コリント→エペソ→カイザリヤ→エルサレム→アンテオケ→ガラテヤ→フルギヤとなっていて、およそ3000kmから4000kmにも及んでいます。まずパウロはコリントの近くのケンクレヤで、一つの誓願を終えて髪をカットしています。パウロは、身を聖別して神に近づくことを求めたということでしょう。ヤコブ4:8には「神に近づきなさい。そうすれば、神はあなたがたに近づいてくださいます。罪ある人たち。手を洗いきよめなさい。二心の人たち。心を清くしなさい。」とあります。パウロは、エペソに着くと、会堂に入り、ユダヤ人たちと論じます。人々はパウロにもっと長く留まるように頼みますが、パウロは「神のみこころなら、また来ます。」と言い、アクラとプリスキラをエペソに残して、船出します。ヤコブ4:15には「むしろ、あなたがたはこう言うべきです。『主のみこころなら、私たちは生きていて、このことを、または、あのことをしよう。』」とあります。私たちも、何をするにも、神のみこころを求め、その神の導きに従ってまいりましょう。

②第三次伝道旅行へ…パウロはエペソからカイザリヤへ、そしてエルサレムへ、そこから元々の世界宣教の拠点でもあるアンテオケに行きます。そのアンテオケから第三次伝道旅行へと出発します。向かったのは第一次、二次伝道旅行で伝道したデルベ、ルステラ、イコニオムなどの地です。パウロは、それらの地ですべての弟子たちを力づけました。私たちも救い主イエス・キリストの福音によって、人々を力づけたり、励ましたりする者となりたいものです。

③雄弁なアポロ…エペソにはアクラとプリスキラが滞在していて、そこにアポロがやって来て会堂で語りました。彼は雄弁で聖書に通じ、イエス・キリストのことを正確に語っていましたが、ヨハネのバプテスマしか知りませんでした。そこでアクラとプリスキラはアポロを招き入れて、神の道をもっと正確に説明しました。ここでは、アクラ夫妻がアポロの立場に配慮したことが伺えます。こののちアポロはアカヤ(コリント)に渡って力強く活動します。後のパウロによる第一コリント3:6には「私が植えて、アポロが水を注ぎました。しかし、成長させたのは神です。」とあります。この世においては、人と人とを比べたり、神格化(偶像化)したり、あるいは見下げたりするものです。それは天地を創造し、全ての人の命を握っておられる真の神の存在を知らないからです。結局、私たち全ての人間は、偶像礼拝の世に埋もれて生きるか、それとも、創造主なる真の神を恐れ、この方に従って生きるか、その二つのうちのどちらを選んで生きるのか、そこに懸かっているのです。

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