●11月3日礼拝メッセージ要旨(使徒の働き25:13~27)

 「アグリッパの表敬訪問」という題でポイントを3つあげます。

①アグリッパとベルニケ…このアグリッパはヘロデ・アグリッパ二世です。キリスト降誕時のヘロデ大王から第四世代となります。キリストの十字架刑の前に総督ピラトから一時的に裁きを任されたのが第二世代のヘロデ・アンテパス、使徒の働き12章でヤコブを殺し、その後、演説中に虫にかまれて死んだのが第三世代のヘロデ・アグリッパ一世です。その息子がアグリッパ二世で、父の突然の死から急遽、王位を継承したのでしょう。そんな政治的背景を持ちながら、新しくローマの総督として着任したフェストに表敬訪問をしたのです。同行したベルニケはアグリッパの妹でありながら、なんと妻のような立場だったようですが、元々、不道徳な家系だったヘロデ家らしいとも言えます。表向きには王であり、権力者です。しかし、それは決して万全ではなく、ローマ帝国に媚を売ることで権勢を保っていたのです。こういった権力の構図は昔も今も変わることがありません。ヘロデ家だけの話ではなく、すべての人が、永遠に天地を統(す)べ治めておられる真の神に連なり、その方の側に立っているのでなければ本当の安泰はありません。

②そのイエスが生きている…アグリッパから表敬訪問を受けたフェストは、パウロのことで相談を持ち掛けます。ユダヤ人の主(おも)だった者たちが一刻も生かしておけないと訴えているパウロを取り調べても、何の罪状も認めることはできない。結局、争点となっていることは、イエス・キリストが生きているか否かということで、こういう問題をどうしたらよいかと尋ねています。今日も、イエス・キリストが死んで終わったのか、生きておられるのか、このことは地上の全ての人にとって最大の問題です。もし死んだままなら、クリスチャンの信仰は偶像礼拝と変わることがありません。パウロは第二テモテ2:8で「私の福音に言うとおり、ダビデの子孫として生まれ、死者の中からよみがえったイエス・キリストを、いつも思っていなさい。」と言っています。キリストは復活し、今も生きておられ、信じる者に真のいのちと生きる力を与えてくださるのです。

③講堂に連れて来られたパウロ…フェストからパウロのことを聞いたアグリッパはパウロの話を聞きたいと言い、その翌日、講堂でパウロの話を聞くことになりました。講堂に連れて来られたパウロは囚人同様の立場に置かれながらも、ローマ総督、アグリッパ王、千人隊長、市の首脳者たちの前で福音を語ろうとしているのです。滅びに向かっているのはそれら世の権力者たちであり、永遠のいのちを持っているのは囚人の立場にいるパウロ一人で、そのいのちを伝えようとしています。最も大事なこと、それはイエス・キリストによっていのちを持つことです。

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