●2022年10月30日(日)礼拝メッセージ要旨

第二テサロニケ2:1~17からです。この2章は第二の手紙の中で、主の再臨に関する中心的な内容が記されているようです。「滅びの子が現われなければ主の日は来ない」という題で、ポイントを3つ上げて行きます。  

滅びの子が現われなければ…パウロの手紙が書かれてから現在まで2000年近い年数が経過しています。パウロの時代でさえも主の再臨のことが語られています。今の時代は、もっと主の再臨が近づいています。天の父なる神だけが、その再臨の日がいつなのかを知っています。確かに私たちは、その日が何月何日であるのかということを知らなくてもよいのですが、マタイ24章、マルコ13章、ルカ21章に記されているように、どういうときで、いつ頃なのかという、おおよその見当を知るべきでしょう。特に、キーポイントとなるのは、「滅びの子、不法の人」の出現です。彼は反キリストとも呼ばれています。その人物が現われ、やがて、自分を神と宣言し、神殿に座を設けると、いよいよ主の再臨が近づいていると言えます。ダニエル書9:27には、「彼は一週の間、多くの者と堅い契約を結び、半週の間、いけにえとささげ物とをやめさせる。荒らす忌むべき者が翼に現れる。ついに、定められた絶滅が、荒らす者の上にふりかかる。」とあります。一週というのは7年のことで、半週というのは3年半です。彼は何らかの7年間の契約を結ぶものの、3年半で破棄し、そこから彼の本性を表わすようです。

②今は引き止めているものがある…反キリストの現われを止めているものとは何のことでしょう?私たちは、それをはっきりと知ることはできません。それが、この世に存在する政治的機関であるとするなら、現在の国際連合のことかもしれません。常任理事国が5か国で、アメリカ、イギリス、フランス、ロシア、中国です。非常任理事国は10か国で、合計15か国中、9か国の賛成で決議されます。しかし、常任理事国の1か国が反対すれば否決されます。現在、ロシアがウクライナに対して侵攻しています。当事国のロシアが常任理事国ですから、これでは国連が機能しません。しかし、そういった、どうにもならない状態で、世界を丸く治める人物が現われるならば、そのとき、その人物は世界の英雄として迎えられるでしょう。しかし、ポイント1で言っているように、やがて本性を現わし、自分を神と宣言し、恐怖政治、独裁政治が行われるでしょう。クリスチャンにとっては、そのあたりが、忍耐の時になるでしょうが、恐れることはありません。8節には「その時になると、不法の人が現れますが、主は御口の息をもって彼を殺し、来臨の輝きをもって滅ぼしてしまわれます。」とありますように、不法の人は、あっけなく主によって滅ぼされてしまうでしょう。

③惑わす力を送り込む…不法の人、反キリストには、偽りの力、しるしと不思議が伴います。ですから、私たちは、彼が不思議としるしを行なっていても、それを信じてはいけません。神は、真理への愛を受け入れず、悪を喜んでいる者たちを裁くために、意図的に惑わす力を送り込まれるのです。私たちは、聖書に基づいて、自分の頭でよく考えて、正しい判断をしなければなりません。私たちは、惑わされないように、聖書をよく読み、調べ、聖霊の導きに従って、日々を過ごしていきましょう。詩篇143:8には「朝にあなたの恵みを聞かせてください。私はあなたに信頼していますから。私に行くべき道を知らせてください。私のたましいはあなたを仰いでいますから。」とあります。私たち一人一人が、日々、自分の行くべき道、すべきことを実行できますように。

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