●2023年2月26日(日)礼拝メッセージ要旨  

第二テモテ4:1~22からです。この第二テモテは、パウロの書いた最後の手紙と言われています。しかも、その最後の4章ですから、正に最後の最後ということになります。「みことばを宣べ伝えなさい」という題で、ポイントを3つ上げていきましょう。

1.みことばを宣べ伝えなさい…1節では「神の御前で、また、生きている人と死んだ人とをさばかれるキリスト・イエスの御前で、その現れとその御国を思って、私はおごそかに命じます。」 とあります。パウロは、彼自身、厳粛な思いをもって、テモテに大事なことを伝えようとしています。それが「みことばを宣べ伝えなさい」ということです。キリストご自身も、マルコ16:15で「全世界に出て行き、すべての造られた者に、福音を宣べ伝えなさい。」と言われ、キリスト昇天後、初代教会が誕生した後は、ペテロ、そしてパウロにより世界宣教が行われてきました。ウィクリフ聖書翻訳協会2022年の状況によりますと、世界の言語は7388言語もあるとのことで、聖書全巻訳は724言語、新約聖書のみは1617言語、分冊のみは1248言語となっています。現在2846言語が翻訳中で、まだまだ聖書翻訳が求められているとのことです。この第一のポイントのまとめとして、5節で、パウロはテモテに「あなたはどのような場合にも慎み、困難に耐え、伝道者として働き、自分の務めを十分に果たしなさい。」と言っています。

2.走るべき道のりを走り終え…パウロはAD64年頃、ローマ皇帝ネロによって殉教したと言われています。暴君ネロの登場により、パウロは自分の殉教の日が近いことを感じていたことでしょう。しかし、パウロは7節で「私は勇敢に戦い、走るべき道のりを走り終え、信仰を守り通しました。」と言っています。私たちも、パウロのように、自分の信仰を最後の最後まで守り通したいものです。その際、大事なことは、自分の人間的な力によるのではなく、神の力に支えられるということが大切です。今年の3月11日で東日本大震災から12年です。筆者は、震災直後の二日目から、つまり3月12日、13日、14日と、三日連続で、聖書のことばによって励ましを受けました。そのうちの3月13日には「世にあっては患難があります。しかし、勇敢でありなさい。わたしはすでに世に勝ったのです。(ヨハネ16:33b)」のみことばによって励ましを受けました。キリストもマタイ28:20bで「見よ。わたしは、世の終わりまで、いつも、あなたがたとともにいます。」と言っておられます。聖霊様はクリスチャンの心の中におられ(第一コリント6:19)、またクリスチャンの外側にも着せられている(ガラテヤ3:27)のです。そして、義の栄冠がパウロに用意されていたように、主の現われを慕っている者には、誰にでも授けてくださるのです。

3.上着を持って来てください…9~22節では、パウロと関わった人々の名前が出てきます。ある人はパウロを見捨て、また、ある人はパウロを助けました。やはりパウロは、自分を助け、協力した人に対して祝福のことばを述べています。さて、ここで、パウロはテモテに「上着を持って来てください」と言っています。パウロは本当に上着が必要だったかもしれませんが、殉教を前にして、愛弟子であるテモテに出会って励ましを受けたかったのではないでしょうか。パウロでさえ、そうであったように、私たちも弱い者で、物心両面の助けが必要です。言うまでもありませんが、主イエス・キリストの信仰を全うしていくために、私たちも互いに祈り合い、支え合い、助け合っていこうではありませんか。

    

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