●2025年10月5日(日)礼拝メッセージ要旨            

 創世記41:1~57からです。ヨセフ物語の中でも最も劇的な章とも言えます。「パロの夢を解き明かすヨセフ」という題でポイント三つ上げていきます。

1.「私ではありません。神が~」…パロが七頭の雌牛と七つの穂に関する二つの夢を見ます。パロは心騒ぎ、呪法師たちと知者たちを呼び集め、その夢の解き明かしを命じるのですが、誰一人解き明かすことができません。そのとき、2年前、監獄でヨセフと一緒だった献酌官長がヨセフのことを思い出し、パロに話します。そして、ヨセフはパロの前に立つことになります。パロはヨセフに「あなたは夢の解き明かしをするということだが」と言うと、ヨセフは「私ではありません。神がパロの繁栄を知らせてくださるのです。」と言い、七年の大豊作と続く七年の飢饉があると解き明かしたあと、「このことが神によってさだめられ、神がすみやかにこれをなさるからです。」と言います。この世界は天地万物の創造主である真の神によって創造され、神がそれを統べ治めておられます。その中に住む私たち人間は正に「神の中に生き、動き、存在している(使徒17:28)」のです。しかし、この世の多くの人々はそう思ってはいません。人の手によって作られた偶像の神々を拝み、聖書が言っている天地創造の真の神を否定し、この世界は偶然によって成り立っていると思っています。サイコロを振って同じ数がたったの10回続くだけでも至難の業であるのに、この世界が偶然によって成り立つことなど決してありえません。愚かな偽りの教えに惑わされるべきではありません。

2.「その後の対応をも語るヨセフとパロ王の反応」…ヨセフはただ単に、パロの夢を解き明かしただけではなく、七年の大豊作と、その後に続く七年の飢饉に対してどのように対処すべきかも丁寧に語ります。そのヨセフの話を聞いて、パロと家臣たちは納得します。そして、パロはヨセフに自分の指にはめている指輪を取ってヨセフの指にはめさせます。そして、自分の第二の車にヨセフを乗せ、彼にエジプト全土を支配させます。さらにパロは、ヨセフにツァフェナテ・パネアハという名を与え、オンの祭司ポティ・フェラの娘アセナテを彼の妻にします。ヨセフに家庭を持たせて、安定的に仕事をさせようとしたのだと思われます。ヨセフの能力も飛び抜けていますが、そのヨセフを即刻エジプトで一番の要職に就かせるパロの眼力も飛び抜けています。

3.「ヨセフの仕事ぶり」…ヨセフは30歳でパロ王に次ぐエジプトの支配者になり、早速、着々と仕事にかかります。まず、エジプト全土を巡り歩き、豊作の七年間に町々に食料を蓄えます。49節には「穀物を海の砂のように非常に多く蓄え、量りきれなくなったので量るのをやめた」とあるほどです。やがて、国内からも穀物を求める声が上がり、さらに国外からもエジプトに穀物を買いにやって来るようになります。元々、ヨセフは最初のポティファルの家で、さらに監獄でも優れた管理能力を発揮しています。そして、ようやく大国エジプトの管理を任され、いかんなくその能力を発揮しているのです。エペソ2:10には「 私たちは神の作品であって、良い行いをするためにキリスト・イエスにあって造られたのです。神は、私たちが良い行いに歩むように、その良い行いをもあらかじめ備えてくださったのです。」とあります。正にヨセフは、神の作品として世に現われ、色々な試練の中を通り、神がヨセフのためにあらかじめ備えておられた働きをしているのです。これは、今日の私たちも同じです。私たちも神が備えてくださっている道を歩んで行くのです。「神が造られた最高の私になる」という本がありますが、私たちは、誰かの真似をする必要はありません。自分自身を生きればよいのです。但し、「キリスト・イエスにあって造られた」とあるように、イエス・キリストの救い(罪の赦しと永遠のいのち)はしっかりと信じ受け入れて、このイエス様の名によって祈りつつ、自分に与えられた道を歩んで行くのです。

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