●2026年8月16日礼拝メッセージ要旨                     

 マタイ2:1~23から「ベツレヘムから(エジプト経由)ナザレへ」という題でポイント4つ上げていきます。

1.「背景、状況」…元々、ヨセフとマリヤはナザレに住んでいました。ルカ2章では、ローマ皇帝アウグスト勅令の住民登録のために二人はベツレヘムに来て、そこでイエス様がお生まれになります。その頃、東方の博士たちが星に導かれてエルサレムのヘロデ王の所に来て「ユダヤ人の王としてお生まれになった方を拝みにまいりました」と言いました。この博士たちは、よく「三人」とされていますが、もっと大人数だったと思われます。ヘロデ王は祭司長、学者を集めてキリスト(メシヤ)が何処で生まれるのかを問いただすと旧約聖書ミカ5:2から「ベツレヘム」であることが分かります。次に、博士たちに、星の出現の時間から何時生まれたのかを調べます。そして、「自分も行って拝むから詳しい情報を知らせてくれ」と、幼子を殺すために、心にもないことを言います。

2.「ヘロデ王」…ここでヘロデ王について簡単に説明します。彼の生涯はBC73年~BC4年、王としての在位はBC37年~BC4年、この時は60代後半だったと思います。彼はユダヤ人ではなく、イドマヤ(エドム)人の血筋で、ヘロデ大王と呼ばれ、BC20年頃より第二神殿の大改修に着手し、ユダヤ人の歓心を得ようとします。第二世代がアケラオとバプテスマのヨハネを殺害したヘロデ・アンテパス、第三世代がヤコブを殺しペテロを捕らえたアグリッパ一世、第四世代はパウロの弁明に立ち会ったアグリッパ二世です。その後、ヘロデ王は、東方の博士たちが自分の所に戻って来ないと、騙されたと思い、ベツレヘムとその近辺の2才以下の男の子を殺してしまいます。

3.「東方の博士たち」…博士たちは、ヘロデ王の所を出ると星に導かれ、幼子のいる家に入りました。そして、宝の箱を開けて、黄金、乳香、没薬を贈り物としてささげました。博士たちとしては、当時、最も高価な物を用意したということでしょう。このあと、ヨセフたちはエジプトへ、そしてナザレに行きますので、受けた贈り物が旅費や滞在費になったことでしょう。但し、結果として、キリスト降誕がヘロデの耳に入り、そのために危険が及んだのですが、イエス様は、世の権力者が治めるこの世に来られ、この世との関わりの中で十字架の救いを成し遂げられました。今日、私たちは、イエス・キリストの救いを受け入れ、キリスト者同士の交わりも大切にしながら、この世の人々と関わり、福音を証ししていきたいものです。

4.「ヨセフの家族」…ヨセフは、博士たちの来訪を受けたあと、夢で主の使いからエジプトへ逃げるように言われます。そして、ヘロデが死ぬと、今度はイスラエルに行くように言われます。しかし、ヘロデの子アケラオが治めていることを聞いて、夢で戒めを受けてガリラヤ地方に立ち退き、ナザレに行って住むことになります。23節には「これは預言者たちを通して『この方はナザレ人と呼ばれる』と言われたことが成就するためであった」とありますが、旧約聖書には直接「ナザレ」ということばは記されてはいません。よく考えてみますと、もし「ナザレ」とそのまま記されていると、「ベツレヘム」と同じように、住んでいる場所を特定される恐れが出てくるでしょう。さて、この後、ヘロデ王家は四代目で途絶えます。一方、ヨセフとマリヤはナザレに下ったものの、幼子イエス様は後に十字架において永遠の救いを成し遂げられます。ルカ1:51~53のマリヤの賛歌には「主は、御腕をもって力強いわざをなし、心の思いの高ぶっている者を追い散らし、権力ある者を王位から引き降ろされます。低い者を高く引き上げ、 飢えた者を良いもので満ち足らせ、富む者を何も持たせないで追い返されました。」とあります。私たちは心高ぶる者ではなく、全知全能の創造主の前でも人の前でも謙虚であり続けましょう。

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