●2023年10月8日(日)礼拝メッセージ要旨  

本日からペテロの手紙です。まず、第一ペテロ1:1~12から、ポイント4つ上げていきます。

1.選ばれた人々…ペテロ第一の手紙は、ペテロから小アジア(現在のトルコ)に散ったキリスト者へ宛てたものです。そして、そのキリス者のことを、「イエス・キリストに従うように、またその血の注ぎかけを受けるように選ばれた人々」と言っています。今日、私たちがキリスト者(クリスチャン)となるには、キリストの福音を聞き、信じ、決心してバプテスマを受けます。それだけに止まらず、クリスチャンとして神の栄光を現わし、実を結ぶことを求めます。それは、すべて自分自身の決断によるものですから、神に選ばれたという認識はありません。しかし、ヨハネ15:16でキリストは、「あなたがたが、わたし(キリスト)を選んだのではなく、わたしがあなたがたを選んだ」と言っています。つまり、神は私たちが、聖く生きるために選ばれたのです。聖い生き方をするというのは、私たちが思う以上に大きな祝福です。世の人々と同じように偶像礼拝、不品行、酩酊、遊興などを行なってみたところで、何の益もありません。いやむしろ、自分自身を損なうだけです。私たちは、主の前に悔い改めて、キリストを信じ受け入れ、聖い生き方を求めてまいりましょう。

2.朽ちない資産…最近の発表で、世界で一番のお金持ちは、ルイ・ヴィトン社のCEOなのだそうで、資産総額は約27兆円だということです。第二位はテスラ社などのCEOで約23兆円。第三位はアマゾンのCEOの約15兆円だということです。日本国内では第一位がユニクロの柳井さん、第二位はソフトバンクの孫さんです。大富豪らしく、それなりの優雅な暮らしをしておられることと想像しますが、ちょっと考えてみてください。例えば、今の季節柄、新米が出ています。もっちりと、つややかな宮城産の新米などは感動を覚えるほどです。日本の大富豪の方々もきっと新米を食されると思いますが、一般庶民が食する新米と何も変わるものではないでしょう。また、例えば寝床にしても、畳一畳分ほどのベッドがあれば十分で、大富豪だからといって、百メートル四方もあるような巨大なベッドを寝床にしているということはないでしょう。もちろん、お金は無いよりはあったほうが良いに決まっていますが、でも、莫大な資産があれば、それなりの管理が必要ですし、維持していくための知恵や気配りも必要です。4節にありますように、真の神は、イエス・キリストを信じる信仰により、朽ちることも汚れることも、消えて行くこともない資産を受け継ぐようにしてくださったのです。ガラテヤ3:29です。「もしあなたがたがキリストのものであれば、それによってアブラハムの子孫であり、約束による相続人なのです。」

3.栄光に満ちた喜びにおどっている…8節には「あなたがたはイエス・キリストを見たことはないけれども愛しており、いま見てはいないけれども信じており、ことばに尽くすことのできない、栄えに満ちた喜びにおどっています。」とあります。この手紙の著者であるペテロはキリストの12弟子の一人ですから、キリストを間近で見ていますが、手紙の宛先の小アジアの人々は、キリストを見ていないのに、栄えに満ちた喜びにおどっていたのです。この喜びは、イエス・キリストを信じる信仰の結果、たましいの救いを得ている証拠と言えるのです。私たちは、この栄えに満ちた喜びを消さないように、自分自身の心を見守っていきましょう(箴言4:23)。

4.福音を語った人々…10~12節では、この手紙の宛先の人々のために、聖霊によって福音を語った人々を通して、旧約聖書で預言されていたキリストの福音が告げ知らされたということが述べられています。ローマ人への手紙10:15には、「遣わされなくては、どうして宣べ伝えることができるでしょう。次のように書かれているとおりです。『良いことの知らせを伝える人々の足は、なんとりっぱでしょう。』」とあります。私たちは主を慕い求めて聖霊充満され、聖霊に遣わされて、キリストを証しし、福音を宣べ伝えましょう。