出エジプト記に入りました。1:1~22から「エジプトでの圧制」という題で今回はポイント2つ上げます。
1.「苦役を強いられる(1~14節)」…あの七年の豊作と七年の飢饉のとき、エジプトはヨセフのゆえに大いに富を増し加えました。そのヨセフが生きていた頃は、エジプト人もイスラエル人に対しては何も出来なかったでしょう。しかし、ヨセフが死に、ヨセフのことを知らないエジプト王が立てられると状況は変わって来ました。しかもイスラエルは多産であり、人口が増えてくると、元々の住民であるエジプト人たちにとっては脅威に感じたことでしょう。例えば、日本のプロスポーツの世界もそうですが、外国人枠という制度を設けて対策をしています。それでも、大相撲などでは外国人力士の活躍が際立っています。さて、エジプトです。イスラエル人の勢いを抑えるため、エジプト王はイスラエル人に対して苦役を課します。しかし、12節には「苦しめれば苦しめるほど、この民はますますふえ広がった」とあります。結果的にイスラエル民族がエジプトに寄留していたのは約400年ですが、たぶん、最初の100年間ほどはヨセフのゆえに安泰だったでしょうが、その後の約300年間(推定)は奴隷状態でした。それは、「神の選びの民としての試練の時」となったと思われます。ハミガキで有名なライオンの創業者・小林富次郎氏(1852~1910)は36才のときにクリスチャンとしての洗礼を受けました。才覚に恵まれた人で、石鹸やマッチなどの会社を立ち上げました。マッチの材料である丸太を宮城県石巻で積み上げて置いていたところ、大雨で北上川が氾濫し、丸太が流れ、それが家々に損壊を及ぼしました。小林氏は自分の財産を失い、自然災害で致し方ないことなのですが責任を感じて極度に苦しんでいました。そのとき、牧師さんからもらっていた葉書のみことばヘブル12:11「すべての懲らしめは、そのときは喜ばしいものではなく、かえって悲しく思われるものですが、後になると、これによって訓練された人々に平安な義の実を結ばせます。」を思い出し、そこから、もう一度やり直そうと決意して39才のときに東京に戻り、そこから始まって今のライオン株式会社があるとのことです。
2.「神を恐れた助産婦(15~22節)」…エジプト王は、次の手を打ちます。それはイスラエル人の子が生まれるとき、「男の子なら殺し、女の子なら殺せ」という、とんでもない命令を発しました。しかしヘブル人の助産婦、シフラとプアは、その命令に従うことはありませんでした。王が彼女たちに問い詰めると「ヘブル人の女はエジプト人の女と違って活力があるので、助産婦が行く前に産んでしまうのです。」と答えます。しかし、神はこの助産婦たちに良くしてやり、彼女たちの家を栄えさせます。そこでパロ王は22節で「生まれた男の子はみなナイル川に投げ込まなければならない」と命じます。次の出エジプト2章でモーセが登場します。モーセは生まれてから3か月間隠されていましたが、パピルス製のかごに乗せられナイル川に流されたところ、パロの娘がそれを見つけて引き取ったのです。それゆえ、王家の子として育てられます。ローマ人への手紙11章33節には「ああ、神の知恵と知識との富は、何と底知れず深いことでしょう。そのさばきは、何と知り尽くしがたく、その道は、何と測り知りがたいことでしょう。」とあります。それらの背後に天地を創造した全能の神の御手があることは間違いありません。イエス・キリストの名によって、同じ全能の神を信じる今日のクリスチャンにとっても、不思議な神の導きの中にあり、日々、様々な霊的、信仰的な戦いの中に置かれていると言えるでしょう。Ⅱコリント10:4には「私たちの戦いの武器は、肉の物ではなく、神の御前で、要塞をも破るほどに力のあるものです。」とあります。クリスチャンには「祈りとみことば(聖書)」があります。いつも、主に心を向け、謙虚に誠実に歩み、主を待ち望みつつ、日々を過ごしてまいりましょう。「あなたはあなたの神に立ち返り、誠実と公義とを守り、絶えずあなたの神を待ち望め。(ホセア12:6)」