●2023年7月30日(日)礼拝メッセージ要旨  

ヘブル人12:14~29から「天の大祝会」という題で、ポイント3つ上げていきます。

1.聖められることを追い求めなさい…14節には「すべての人との平和を追い求めなさい」ということと「聖められることを追い求めなさい」ということの二つのことを勧めています。ここから、キリストの山上の垂訓を思い起こします。マタイ5:8~9には「心のきよい者は幸いです。その人たちは神を見るから。平和をつくる者は幸いです。その人たちは神の子どもと呼ばれるから。」となっています。聖さを求めることは聖なる神に近づき、平和を求めることは神に喜ばれるのではないでしょうか。しかし、新約聖書中、13書簡の手紙を書いているパウロはローマ7:19で「私は、自分でしたいと思う善を行わないで、かえって、したくない悪を行っています。」と言い、さらに「私は、ほんとうにみじめな人間です。だれがこの死の、からだから、私を救い出してくれるのでしょうか。」と言っています。そして、「私たちの主イエス・キリストのゆえに、ただ神に感謝します。(ローマ7:25a)」と結論づけています。イエス・キリストの十字架の血によって聖められるのです。但し、このヘブル12:15~17では、せっかく神の恵みに与った人が、そこから落ちることがないように警告しています。創世記25章で、エサウが一杯の食物と引き換えに長子の権利を弟ヤコブに売り渡したことを取り上げています。私たちは、その神の恵みから落ちないためにはどうしたらよいのでしょうか。その答えは意外と単純かもしれません。神の恵みの中に止まり続けることです。先日7月28日(金)に行なわれたGO TOミッションでバイオリン&ピアノの演奏をした「B→Z」というデュオの名前の由来は、Bは「バッハ」、Zは「ざわめき」なのだそうです。「ざわめき」とは滝元開さん、典子さんが演奏している音楽のことです。一見、バッハと「ざわめき」は結び付かないように思えます。特にピアノを担当した冷水乃栄流さんは「ざわめき」が大好きな御父母の影響で「ざわめき」を聞いて育ち、やがて東京芸術大学を卒業し、現在、あちらこちらで用いられ、今も「ざわめき」ファンなのだそうです。それは、音楽という一つのツールを通して神の恵みを受けてきたということなのでしょう。つまり、何にしても、神の恵みの中に自分を置き続けるということです。

2.私は恐れて震える…ヘブル12:18~21で語られている場面は、モーセが神から十戒を授けられる直前のシナイ山の恐ろしい様子です。一方で神のみことばが授けられようとしていて、もう一方では、その神の恐ろしさにモーセでさえも震えているのです。ルカ21:26には「人々は、その住むすべての所を襲おうとしていることを予想して、恐ろしさのあまり気を失います。天の万象が揺り動かされるからです。」とあり、マタイ24:35には「この天地は滅び去ります。しかし、わたしのことばは決して滅びることがありません。」とあります。たぶん、そんなに遠くない時期になるでしょう。近い将来、天地が滅び去るときが、すなわち地球と天体が滅び去るときが来るでしょう。そのとき、イエス・キリストと、そのみことばに信頼する者は恐れることはありません。救いの時となるでしょう。

3.天の大祝会… ヘブル12:22には「しかし、あなたがたは、シオンの山、生ける神の都、天にあるエルサレム、無数の御使いたちの大祝会に近づいているのです。」とあります。天の大祝会はどのようなものになるでしょう。私たちは、その大祝会に近づいているのです。そしてヘブル12:28には「こういうわけで、私たちは揺り動かされない御国を受けているのですから、感謝しようではありませんか。こうして私たちは、慎みと恐れとをもって、神に喜ばれるように奉仕をすることができるのです。」とあります。いつか滅びてしまう地球や天体ではなく、揺り動かされることのない天の御国が約束されているのですから、キリストのからだなる教会を建て上げるために、互いに与えられた賜物をもって仕え合って行こうではありませんか。