●9月14日礼拝メッセージ要旨(マルコ8:1~21)

 イエス様は、7章の最後で、デカポリス地方のガリラヤ湖東岸付近におられ、そこに大勢の人が集まり、そこでまた、7つのパンで4000人が満腹するという奇跡が起こります。その後、舟に乗られて、ダルマヌタ地方へ行かれると、そこへパリサイ人たちが来て議論をしかけ、天からのしるしを求めます。しかし、主は、彼らとの議論を避け、再び向こう岸に船で行かれます。舟の中で、「パリサイ人のパン種とヘロデのパン種に気を付けなさい。」と言われ、弟子たちが、パンを持っていないことで議論し始めると、「まだ悟らないのですか。」と言われます。ここからポイントを三つあげて学びましょう。    ①しるしを求める人…一人の人がイエス・キリストを信じる信仰を持とうとするとき、それが本当に信ずるに足るものであるかどうかという確信が必要であり、そのために色々な観点で学んだり調べたりするもので、それはとても良いことです。しかし、ここに出てくるパリサイ人たちは、そういう姿勢は全く無く、議論のための議論でしかありませんでした。ですから、それを見抜いておられるイエス様は、彼らの求めに応じることはありませんでした。
   ②パリサイ人のパン種とヘロデのパン種…パリサイ人のパン種とは、表向きは敬虔を装いながら、利己的で自分の間違いを決して認めようとしない人です。ローマ12:2には「この世と調子を合わせてはいけません。いや、むしろ、神のみこころは何か、すなわち、何が良いことで、神に受け入れられ、完全であるのかをわきまえ知るために、心の一新によって自分を変えなさい。」とありますヘロデのパン種は、世俗主義です。ヘブル12:14には「すべての人との平和を追い求め、また、聖められることを追い求めなさい。聖くなければ、だれも主を見ることはできません。」とあります。
   ③5つのパンと7つのパン…5つのパンで5000人が満腹し、余ったパン切れは12カゴでした。一方、7つのパンで4000人が満腹すると、余ったパン切れはいくカゴになるでしょう。算数の計算なら人が少ない分、余りは多くなるはずですが、イエス様の奇跡はそんな計算は全く当てはまりません。創造主であり全知全能の神は、人間の計算をはるかに超えた超自然的な事がお出来になる方です。当時、弟子たちは、5つのパンと7つのパン、二つの大きな奇跡を間近で見ていながら、悟ることが出来ませんでした。私たちは、イエス様を信頼し、期待して、信じ祈り続けてまいりましょう。

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