●12月18日礼拝メッセージ要旨(ルカ22:1~23)

 「過越しの食事」という題でポイントを3つあげて学びましょう。
①ユダにサタンが入った…イスカリオテのユダは、罪なき神のひとり子イエス・キリストと生活を共にしていました。人としては全く落ち度のない方と共にいながら、なぜ、その方を裏切るのかという疑問が生じるところですが、このことは、主にお委ねするしかないでしょう。聖書には天地の創造主と人間の存在が記されていますが、もう一つ、サタン(悪魔)の存在があります。サタンはいつも、神と人間の関わりに干渉してくる存在と言えます。時々ニュースで、ごく普通の人と見られていた人が、とても普通の人間とは思えないような異常な行動をしたということを聞くことがあります。専門家の間でも原因究明は困難のようですが、初めから人殺しであるサタン(ヨハネ8:44)の存在を認識するならば、見えてくるものがあると言えます。ある人にサタンが入るとはどういうことでしょう。その人がサタンとサタンに関連するものに対して心を開かなければ入ってくることはありません。今日、私たちは、サタンに心を開くのではなく、むしろ、真の救い主イエス・キリストに心を開き、キリストを通して与えられる聖霊様に心満たされましょう。
②過越しの食事…過ぎ越しの祭は、出エジプト記12章の出来事が元になっています。一歳の傷の無い雄羊をほふり、二本の門柱とかもいに小羊の血が塗ってある家には、神の怒りが過ぎ越したのです。イエス様は、15節で、その過ぎ越しの食事をすることを望んでいたと言われました。その過ぎ越しの食事は、今日、全ての教会で行なわれる聖餐式の原型となっております。聖餐式は、キリストの十字架の死を覚えるために行ないます。私たちは、この十字架を誇りとし、また決して忘れてはないようにしましょう。

③新しい契約…出エジプト記24:8にあるように、かつてシナイ山のふもとでモーセとアロンらと70人の長老がイスラエルを代表して主と契約を結びました。契約は一方だけに属するものではなく、双方がそれを履行しなければなりません。長い歴史の中で結局、イスラエルは最初の契約を破り、契約違反をしてしまいます。しかし、神は、イスラエルを見捨てることなく、新しい契約を結ばれるのです。それは、イスラエル以外の全ての異邦人にも及ぶもので、第二の出エジプトでもあります。最初の出エジプトはイスラエル人がエジプトで奴隷から解放されました。第二の出エジプトは、キリストによりサタンの支配から解放されることです。但し、解放されたとしても、様々な戦いがあるでしょう。でも、私たちは弱くても、主はいつでも強いのです。この主イエス・キリストとの新しい契約関係にあることを覚えて、この方に信頼し、従ってまいりましょう。

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