●10月7日礼拝メッセージ要旨(使徒の働き5:1~16)

   「主を信じる者は益々増えた」という題で、三つのポイントを上げます。
   ①アナニヤとサッピラ…スタートしたばかりの初代教会は、心と思いを一つにして持ち物を共有して非常に麗しい関係を保っていました。そんなとき、アナニヤとサッピラの夫婦は地所を売り、代金の一部を自分たちのために残し、ある部分を使徒たちの所に持ってきました。二人は共謀して持ってきた金額が地所の代金全額であると偽っていたのです。このことが、聖霊を欺くこととされ、なんと二人とも息絶えてしまうのです。二人は、なぜそんな偽りを言う必要があったのでしょう。正直に「地所を売った代金の一部を持ってきました」と言えば何の問題もありませんし、むしろ喜ばれたでしょう。この記事の前にバルナバが畑を売って代金を持ってきた記事があります。アナニヤ夫婦は、自分たちもバルナバのように注目を浴びたい、尊敬されたい、という何か不純な思いがあったのかもしれません。それにしても、あまりに厳しい結末だと思うのですが、これは、始まったばかりの初代教会にこの世では常識となっている地位とか名誉とかを重んじる悪い芽を早めに摘み取るという意味もあったのでしょう。教会の使命はキリストの栄光を現わし、福音を伝え、キリストのからだなる教会を建て上げることです。
   ②しるしと不思議…アナニヤとサッピラの事件もあり、教会全体に非常な恐れ、この恐れとは、一般の恐怖というのではなく、創造主にたいする強い畏敬の念がありました。そういった霊的な空気の中で、使徒たちの手を通してしるしと不思議が行なわれました。ヨハネ14:12には「まことに、まことに、あなたがたに告げます。わたしを信じる者は、わたしの行なうわざを行ない、またそれよりもさらに大きなわざを行ないます。わたしが父のもとに行くからです。」とあります。当時、ペテロには、まるでイエス様と同じようなしるしと不思議が伴っていました。今日、教会の第一義的使命は「魂の救い」、「永遠のいのち」を伝えることです。しかし、第一コリント4:20には「神の国はことばにはなく、力にあるのです。」とあります。教会は、熱心に祈り、聖霊に満たされて健康や豊かさに象徴される神の力を現わしつつ、救いの福音を証ししていかねばなりません。
   ③主を信じる者は益々増えた…キリストを信じる人が増えること、これは神のみこころです。使徒の働き5:14、6:7、9:31、11:24の各節には、キリストを信じる人が増えていったということが記されています。もちろん、今日の主にある諸教会も、当教会もそうあるべきです。その際、大事なことは、私たち一人一人が接する人たちが救いに与るように心を注いでいくということです。また、全知全能の神を心底信じているという日々の信仰姿勢は後に大きな実を結ぶことになるでしょう。

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