●10月28日礼拝メッセージ要旨(使徒の働き6:1~15)  

  「七人の執事」という題でポイントをあげていきます。
  ①苦情…弟子たちが増えてくると、ギリシャ語を使うユダヤ人たちがヘブル語を使うユダヤ人たちに対して苦情を申し立てました。彼らのうちのやもめたちが毎日の配給でなおざりにされていたからです。「ギリシャ語を使うユダヤ人」とは、国外からエルサレムに巡礼に来て、あの五旬節の日以来、キリストの弟子に加わり、そのままエルサレムに残っていた人々であると考えられます。教会は神の家族です。神の家族だから問題は何もないということはありません。また、イエス・キリストを信じてクリスチャンになったら何の問題もない、そんなことはありません。クリスチャンであろうがなかろうが、生きている限り、色々な問題があるものです。出エジプト記18章で、モーセは、イスラエルの多くの民の問題を一人で裁いていました。それを見ていたモーセの舅イテロは「あなたのしていることは良くない。あなたも民も疲れてしまう。千人の長、百人の長、五十人の長、十人の長を立て、普段は彼らが民をさばき、難しい問題のときだけあなたが裁きなさい。」と進言しました。モーセはそれを素直に取り入れて問題の解決を得ました。問題があるのは問題ではありません。問題に対して、建設的に対処していくということが大事なのです。 
  ②七人の執事…問題解決のために、使徒たちは全員を集めて「あなたがたの中から御霊と知恵に満ちた評判の良い人たち七人を選びなさい。」と言いました。つまり七人の執事を立てよ、ということです。第一テモテ3章には監督(牧師のような立場)と執事の選定条件が記されています。さて、選ばれた七人の中には、初代教会で最初の殉教者となるステパノがいます。また、アンテオケの改宗者ニコラオもいます。ステパノの殉教後、キリスト者に対する迫害が本格化し、弟子たちが散らされ、それが結果的に世界宣教につながっていきます。アンテオケは、その世界宣教の拠点となるところであり、選ばれた執事たちが、世界宣教に用いられたのです。特にステパノは信仰と聖霊に満ちていました。信仰は、みことばをよく聞く(ローマ10:17)ことによって養われます。また、聖霊に満たされためには、よく祈ることです。
  ③ステパノ…福音が広まり、多くの祭司たちも信仰に入って行ったのですから、ユダヤ教側から見たら、危機的な状況になったと言えます。ある人々がステパノと議論したけれども対抗できなかったので、彼らは偽りの証人を立てて、議会でステパノを訴えます。信仰と聖霊と知恵に満ちた評判の良いステパノがなぜ訴えられなければならなかったのでしょうか。この世界は、悪霊の支配下(エペソ2:2)にあります。悪魔は初めから人殺しであり、偽りの父です(ヨハネ8:44)。聖なる真の神に忠実に従う人ほど、その真の神に敵対する悪の陣営との霊的戦いの中に置かれるものです。今日、私たちも、みことばにしっかりと根ざし、永遠の天の御国を目指しつつ、イエス様とともに霊的に戦うキリスト者でありましょう。

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