●6月2日礼拝メッセージ要旨(使徒の働き16:1~15)

   「第二次伝道旅行へ」という題で、三つの段落から三つポイントをあげます。
   ①評判の良いテモテ…パウロ一行は、アンテオケを出発し、陸路でキリキヤから第一回伝道旅行で折り返し地点となったデルベにいきなり行っています。そして、次にルステラに行くとテモテがいました。彼はルステラとイコニオムの間で評判の良い人でした。第二テモテ1:5から推測しますと、テモテの母ユニケと祖母ロイスは、パウロたちの第一回伝道旅行でイエス・キリストを信じる信仰を持ち、テモテは彼女たちの持つ純粋な信仰を受け継いだのではないかと思われます。パウロは、このテモテを気に入り、引き続きの伝道旅行に連れて行くことにしました。それで町々を巡回し、エルサレム会議で決まった割礼に関することなどを人々に伝えました。こうして、諸教会は強められ、人数が増していきました。
   ②マケドニヤ人の幻…その後、パウロ一行はフルギヤ、ガラテヤの地方を通り、ムシヤに面したところからビテニヤに行こうとしたところ、主の御霊がそれを許さず、トロアスに下りました。そこでパウロは、ある夜、幻を見ました。一人のマケドニヤ人が「マケドニヤに渡って来て、私たちを助けてください。」と懇願するのです。その幻を見たパウロは、神が自分たちを用いて福音を宣べさせるのだと確信して、ただちにマケドニヤに向かって行ったのです。もし、パウロがそこで、自分はアジアに行きたいからと、自分の思いに従ったのなら、パウロの宣教活動の記録はそこで止まっていたことでしょう。すなわち、全知全能の神の主権に従うことが重要です。もう一つ、ここで大事なことはマケドニヤ人の叫びです。真の神から離れている全ての人は神との敵対関係にあり、潜在的に救いを求めていると言えます。救い主イエス・キリストを信じて受け入れる以外に救いの道はありません。
   ③神を敬うルデヤ…マケドニヤのピリピに行って、幾日か滞在した後、祈り場がある川岸へ行き、そこでパウロが話すと、ルデヤという婦人が主によって心を開き、すぐに信じて家族と共にバプテスマを受けました。そして、「私を主に忠実な者とお思いでしたら、私の家にお泊りください。」と言って、パウロたちに宿の提供を申し出たのです。今日まで、このルデヤのような主に忠実な人たちによって世界宣教が支えられてきました。ルカ16:10には「小さい事に忠実な人は、大きい事にも忠実であり、小さい事に不忠実な人は、大きい事にも不忠実です。」とあります。

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