●10月6日礼拝メッセージ要旨(使徒の働き23:1~15)

 「議会に立つパウロ」という題でポイントを3つあげます。

 ①きよい良心をもって…いわゆるサンヘドリンの議会に立って、開口一番パウロは「兄弟たちよ。私は今日まで全くきよい良心をもって、神の前に生活してきました。」と言いました。すると大祭司アナニヤは、「パウロの口を打て」と命じます。パウロとしては、いきなり話をさえぎられ、思わぬ展開となりましたが、「きよい良心をもって生活してきた」というのはパウロの本心から出てしまった言葉ではないでしょうか。現在、ラグビーワールドカップが行われています。5日、日本と対戦したサモアの国章がテレビ画面に出ていました。国章の上部に十字架が付いていました。サモアは1962年にニュージーランドから独立したということで、クリスチャン人口はなんと97%なのだそうです。治安は良く、刑務所の囚人も日曜日には礼拝に出席し、夕方にはちゃんと帰ってくるとのことです。正に、全能の神を恐れ、良心に従っていないと、そういった行動は出来ません。今日、私たちが何か行動するとき、何を基準とするのでしょうか。自分の思いや損得勘定でしょうか。そうではなく、創造主である神のみこころ、すなわち、神が自分に与えてくださった良心に従って行動すべきです(ローマ12:2参照)。

 ②白く塗った壁…取り調べもしないうちに、いきなり自分の口を打てと命じたアナニヤに対して、パウロは「ああ、白く塗った壁。神があなたを打たれる。」と言いました。イエス様もマタイ23:27で、律法学者、パリサイ人に対して「白く塗った墓」と言いました。外側はきれいに取り繕っていても、内側は汚れたもので満ちているということです。古今東西、世の権力者や指導者がこれに該当することが少なくありません。このことは他人事ではなく、私たち自身が白く塗った壁にならないように、内側がきよめられることを求めましょう。「すべての人との平和を追い求め、また、聖められることを追い求めなさい。聖くなければ、だれも主を見ることができません。(ヘブル12:14)」

 ③勇気を出しなさい…せっかくサンヘドリンの議会で証しする機会を得たのに、結果的には、何も証し出来ずにローマ軍の兵営に連れ出されたパウロとしては意気消沈していたことでしょう。すべてをご存じの主は、その夜パウロのそばに立ち「勇気を出しなさい。あなたはエルサレムでわたしのことを証ししたように、ローマでも証ししなければならない。」と言われました。パウロは使徒18:9でコリントにいたときも「恐れないで、語り続けなさい。黙ってはいけない。」と、主から幻によって励ましを受けています。筆者は、3.11東日本大震災の二日目の夜、ローマ8:28から励ましを受けました。三日目の夜はヨハネ16:33から力を得ました。四日目に、お借りした聖書を最初に開くとイザヤ54;2のみことばが目に留まり、教会の働きが開かれ前進するという希望が与えられました。主は私たちと共におられ、いつも見守り、励ましと力を与えてくださるのです。

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