●5月13日礼拝メッセージ要旨(ヨハネ18:28~40)

   ヨハネ18:28~40から「真理に属する者」という題でポイントを3つあげて学びましょう。
   ①わたしの国はこの世のものではありません…ユダヤ人たちはキリストをローマ総督ピラトの官邸に連れて行きます。宗教的理由で中に入らないユダヤ人たちに対して、ピラトは、官邸の外でユダヤ人たちに「この人に対して何を告発するのか」と聞きます。何一つ悪いことをしていないキリストへの罪状などはある筈もないのですが、彼らの目的は、キリストを殺すことの一点です。さて、官邸の中で、ピラトはキリストに尋問します。「あなたはユダヤ人の王ですか。何をしたのですか。」などと聞くと、キリストは「わたしの国はこの世のものではありません。」と言われました。イエス・キリストの地上での生涯は33年ほどで、その公生涯は3年半ほどです。しかし、キリストは天地創造の前から存在し、今も生きて天の父なる神の右に着座しておられます。つまり、永遠に存在されるキリストは、私たちの救いのために十字架の道を歩まれました。このキリストを信じ受け入れた者は、永遠のいのちが与えられ、天に国籍を持つ者とされる(ピリピ3:20)のです。つまり、永遠の住まいである天に国籍を持つ者として、ほんの一時的に滞在する地上での生涯をどのように過ごすべきか、という視点を持って、毎日を神の栄光の為に歩もうではありませんか。
   ②真理に属する者…キリストはユダヤ人の王どころか、天においても地においてもいっさいの権威を持っておられる王の王、主の主であり、真理を証しするためにこの地上を歩まれました。そして、このキリストを信じる私たちは、真理に属する者として、キリストの声、すなわち、聖書のみことばに聞き従う者でありたいと思います。母の日は十戒の第五戒が元になっています。十戒のうち八戒は「してはならない」です。「しなさい」は第五戒と第四戒の「安息日を覚えてこれを聖とせよ」です。十戒を全て実行するには、父母を敬い、聖日の礼拝を守るだけでよいのです。でも、これが非常に大事で、その人の魂が守られるのです。
   ③この人ではないバラバだ…最近、斎藤隆夫という昔の政治家のことを知りました。日本が軍事拡大路線を突き進もうとしている気運の中にある1940年、国会で中国への侵略に反対するなどの反軍演説をしました。傍聴席にいた軍部が、それを聞いて激怒し、その直後、斎藤氏は衆議院議員を除名させられてしまうのです。しかし、斎藤氏は、その2年後、選挙に出るとトップ当選をします。斎藤氏のような勇気のある人は稀です。多くの人は回りの目を恐れ、自分の意志に反して、回りの動向に自分を合わせてしまうものです。「バラバだ。」と叫んだ人の多くもそうだったでしょう。今日、私たちは、物事を冷静に分析する判断力を持ち、物事の善悪をしっかりと見極め、是は是、非は非とする毅然とした行動が求められます。そのためにも、祈りとみことばによって霊性を養う必要があります。

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