●8月12日礼拝メッセージ要旨(使徒の働き2:1~21)

使徒の働き2:1~21から「五旬節の日に」という題でポイントを3つあげます。
①すると、突然天から…出エジプト記23章、レビ記23章、申命記16章の各章に、イスラエル人が守るべき年三度の祭が記されています。過ぎ越しの祭、初穂の祭、仮庵の祭です。過ぎ越しの祭の始まりから50日目を数えた初穂の祭のとき、すなわち五旬節の日(ギリシャ語でペンテコステ、ヘブル語でシャブオット)に突然、天から使徒たち120人が集まって祈っているところに聖霊が降ったのです。創造主である真の神は、事を突然行なわれます。しかし、「 天の下では、何事にも定まった時期があり、すべての営みには時がある。(伝道者の書3:1)」とあるとおり、それは、主が永遠の昔から定められたときに行なわれるのです。天地創造の出来事、ノアの大洪水についても、また、やがて訪れようとしているキリストの再臨も、突然やってきます。その時、真の神を恐れない者にとっては、恐ろしい日となるでしょう。しかし、主を恐れ、主を待ち望む者にとっては、むしろ祝福の時となるのです。
②それぞれ自分の国のことばで…五旬節のとき、初穂の祭のために、ユダヤの周辺諸国、現在で言うと、北アフリカ、アラビア、イラク、トルコ、イタリヤなどの方面から敬虔なユダヤ人たちが集まっていました。交通問題があり、過ぎ越しの祭から連続して滞在していました。この人たちが激しい物音を聞いて、使徒たちがいた所に集まってきたのです。そして、聖霊に満たされた使徒たちは、その十数か国の人たちが知っている言語で、神のおおきなみわざを語ったのです。この出来事は創世記11章に記されているバベルの塔の記事と対照的です。バベルの塔の時は、一つの言語だったのですが、混乱して、人々が散ってしまいました。一方、五旬節のときは、十数か国語の言語が一斉に語られ、それぞれの国の人々が、みな理解できたのです。バベルの塔の時は、「自分たちの名を上げよう」としていたのですが、五旬節のときは、ただ主に従い、神の栄光が現われたのです。
③わたしの霊をすべての人に…聖霊降臨、それは素晴らしい出来事でしたが、「彼らは甘いぶどう酒に酔っている」とあざける者たちがいました。それでペテロは、他の使徒たちと立ち上がり、ヨエル書2:28~32の成就だと語りました。「終わりの日に、わたしの霊をすべての人に注ぐ」とは、その五旬節の聖霊降臨の時も含め、この今の終末時代のことも言っているようです。ゼカリヤ10:1に「後の雨の時に、主に雨を求めよ。」とあります。五旬節の時が初めの雨なら、終末における後の雨とは、今後起こり得る大リバイバルのことかもしれません。初めの雨、ペンテコステの時に使徒たちが祈り待ち望んだように、この終末の時代に、私たちは、神の訪れを期待して、主を待ち望み、祈り求めましょう。

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