●3月31日メッセージ要旨(使徒の働き13:1~12)

「聖霊に遣わされて」という題で、3つの段落からお話しします。
 ①12:25~13:1「エルサレムからアンテオケへ」…使徒の働き13章から本格的に、アンテオケを拠点として世界宣教がスタートします。12:25ではバルナバとサウロが救援の物を送る奉仕を終え、マルコを連れてエルサレムからアンテオケに帰ってきます。13:1では、アンテオケ教会の代表的なメンバーが記されています。身分の高い人、ユダヤ教に精通している人、また国際色豊かで、世界宣教の拠点として整えられていたことがうかがえます。ルカ6:38には「与えなさい。そうすれば与えられます。」と、使徒20:35には「受けるよりも与えるほうが幸いである。」とあります。当教会も福音宣教の拠点として用いられますように。また、私たち一人一人も、その遣わされている所から救いに与(あずか)る人が起こされていくように祈ってまいりましょう。
 ②2~5節「断食と聖霊」…アンテオケ教会で、主を礼拝し、断食していると、聖霊が「バルナバとサウロをわたしのために聖別し、わたしが召した任務につかせなさい。」と言われました。それで、彼らは、さらに断食と祈りをして、二人に手を置いて送り出しました。聖書には「断食をしなさい」と命じている箇所はありませんが、キリストご自身は宣教を開始する前に40日40夜断食しました。マタイ17:21には「この種のものは祈りと断食によらなければ出て行きません。」とあり、やはり、切に求めるという意味があるのでしょう。私たちは、時に、こういう姿勢を持って切に祈らねばなりません。次に「聖霊に遣わされる」ということについてです。聖霊様はご人格(ご神格?)をもって私たちを最善に力強く導いて下さいます。昨今、AI(Artificial Intelligence)=人口知能という言葉をよく聞きます。何でもできる、何か万能でもあるかのような錯覚をしてしまいますが、ある条件のもとでは人間以上の優れた能力を発揮するものの、信頼しきって良いということはありません。しかし、聖霊は信頼すべき方であり、聖霊に遣わされて、行くべきところに行き、すべきことをするということは、大いなる祝福です。「神は、みこころのままに、あなたがたのうちに働いて志を立てさせ、事を行なわせてくださるのです。(ピリピ2:13)」
 ③6~12節「魔術師と地方総督」…バルナバとサウロがキプロス島の全域で福音を宣べ伝えていると、その噂を聞いたのでしょう。地方総督のセルギオ・パウロは自分も福音を聞きたいと思いました。ところが、総督のもとにいた魔術師のバルイエスは総督から福音を遠ざけようとしました。なぜ、遠ざけようとしたのでしょう。昔も今も、魔術、占い、霊媒、偶像礼拝等、これらは悪霊と関わることであり、悪魔(悪霊)の目的は、人々を滅びに向かわせることです。福音を聞かせるなどとんでもないということなのでしょう。サウロは魔術師に向かって命じると、彼はしばらく盲目になって、手を引いてくれる人をさがし回りました。それを見ていた総督はキリストを信じたのです。真理を求める人、また反対する人もいます。私たちは、そういった霊的な背景を見据えながら、知恵を持って福音を届けてまいりましょう。

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