●2021年7月18日(日)礼拝メッセージ「主は御霊です」 

第二コリント3:1~18からです。この章では、イエス・キリストの十字架の救いによる新しい契約に仕える者が主の栄光を現わして行くということが記されています。本日もポイントを三つ上げていきます

①「推薦状…神からの資格」…今日、教会の働きは、基本的に既成の教会が元になり、そこから召された人々が遣わされ、新しい教会が生み出されます。また、法的には、教会は宗教の範疇に属し、文部科学省の管轄下に置かれています。もちろん、そういった組織とか、法も大切ですが、実際的には、聖霊なる神が人々を遣わし、教会を建て上げているのです。分かりやすく言いますと、例えば、一つの家族、Aさんの家族があるとします。Aさんの家で生まれた子供は必然的にAさんの家族の一員となります。同じようにB教会で救いを受けた人は、B教会のメンバーとなります。それは聖霊なる神が宣教者を遣わし、また聖霊の働きによって、救われる人が起こされるのです。実際のところ、その背後にあって、全てに聖霊様が関わっておられるのです。

②「御霊の務め…義とする務め」…6節に、「新しい契約に仕える者。文字に仕える者ではなく、御霊に仕える者」とありますが、これはいったいどういうことでしょう。イエス・キリスト以前はモーセの律法によって、罪の規定に力点が置かれていましたが、キリスト以後は、罪の赦しの福音によって義とする務めに力点が置かれるようになったのです。クリスチャンは、キリストの福音を自分のものとし、そして、他の人々にも、この福音を伝える使命を負っています。実際的には、この福音を上手に伝えることは簡単ではありません。しかし、この福音を自分のものにしていることだけでも非常に大きなことです。また、6節の最後には「御霊は生かす(the Spirit gives life)」とあります。ヨハネの福音書14:16には「わたしは父にお願いします。そうすれば、父はもうひとりの助け主をあなたがたにお与えになります。その助け主がいつまでもあなたがたと、ともにおられるためにです。」とあり、御霊のことを助け主と言っています。助け主はギリシャ語でパラクレートスと言い、その意味は「力強い味方、肩を持ってくれる者、同情をもって弁明してくれる人、弁護人、執り成し者」です。クリスチャンには力強い味方である聖霊様がイエス様の名によって、いつも共におられるのですから、何でもはばかることなくお祈りしましょう。そして、聖霊に助けていただきながら、義とする務め、福音を伝えましょう。

③「栄光から栄光へ」…13節に、昔、モーセの顔におおいを掛けたことが記されています。出エジプト記34章で、モーセが主から石の板二枚を持って、シナイ山から降りて来た時、顔が光を放っていました。アロンらは恐れましたが、モーセは彼らに主のことばを告げました。そして、そのあとで、モーセの顔におおいを掛けたのです。しかし、今は、キリストによる恵みの時代です。私たちは、イエスの御名によって、直接、聖霊と交わることができるのです。新生宣教団から送られた読み物に、映画「炎のランナー」、主人公のモデルになったエリック・ヘンリー・リデルの記事がありました。1924年のパリ五輪で100メートル走の選手だったエリックは予選が日曜日だったため、出場を拒否しました。そのため、祖国の新聞はエリックを「スコットランドスポーツ界の裏切り者」と書きました。しかし、日曜日ではない200メートル走には出場し3位でした。そして、慣れない400メートル走に出場しました。なんと、47.6秒の世界新記録で優勝しました。マスコミは、今度は「スコットランドの英雄」としました。その後、エリックは、彼の両親と同じように中国へ宣教師として赴き、そこで収容所に入れられるなどの苦難を味わい、1945年、43歳で召天しました。エリックの人生は、ひたすら神の栄光を求めました。私たちも、神の栄光を現わすという意味で、聖霊によって、栄光から栄光へと、主と同じ姿に変えられますように。

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