●2021年8月1日(日)礼拝メッセージ要旨「見えないものにこそ目を留める」 

第二コリント4:12~18からです。本日もポイントを三つ上げていきます

①「いのちはあなたがたのうちに働く」…12節には「こうして、死は私たちのうちに働き、いのちはあなたがたのうちに働くのです。」とあります。少々、分かりにくい表現ですが、どういうことでしょう。8~10節で、パウロは、福音を伝えるがゆえに迫害を受け、四方八方から苦しめられ、死を意識する、そういうことがあったということを語っています。しかし、迫害を受けるから福音宣教を止めるのではなく、たとい、命の危険があっても福音宣教はしなければならず、それゆえ、「死は、福音を伝える自分に。いのちは、福音を聞いた人々に。」ということを言っているのです。岡山県に、河野進という牧師さんがおられました。この方は50年にわたって、ご自分の教会での礼拝を終えられると、ハンセン氏病療養所に慰問伝道に通われたとのこと。詩人でもあり、「ぞうきんのように、報いを受けずとも仕える人になりたい」と、そういった内容の詩を著わしています。こういう人こそ、真に尊敬に値する人ではないでしょうか。

②「内なる人は日々新たにされる」…16節の頭の部分、新改訳聖書第三版では「勇気を失いません」となっているところ、同2017年訳では「落胆しません」となっています。より原語に近づいたと言えるでしょうが、第三版の訳も悪くはないと思います。さて、同節の「外なる人は衰えても、内なる人は日々新たにされる」という部分の「外なる人は衰える」ということは肉体が年齢と共に弱くなるということはよく分かります。ところで、「内なる人が日々新たにされる」とはどういうことでしょうか。コロサイ3:10には「新しい人を着たのです。新しい人は、造り主のかたちに似せられてますます新しくされ、真の知識に至るのです。」とあり、イザヤ40:31には「しかし、を待ち望む者は新しく力を得、鷲のように翼をかって上ることができる。走ってもたゆまず、歩いても疲れない。」とあります。つまり、イエス・キリストを信じ、バプテスマを受けた者は新しい人を着せられ、みことばと祈りに励むことによって、ますます新しくされるのです。英語でbreakfast(ブレークファスト)とは朝食のことですが、「断食を破る」という原意があります。そうです。クリスチャンは、朝起きたら、朝食前に、まず、みことばと祈りに励み、新しい一日を始めるのです。

③「見えないものにこそ目を留める」…東京五輪たけなわです。陸上競技が始まるとさらにオリンピックらしくなってきました。一方で、当初から心配されていたコロナ感染者が急激に増えてきました。感染拡大が最小限に食い止められるように祈るばかりです。さて、日本のお家芸である柔道では男女全14階級のうち男子5階級、女子4階級、合計9階級で金メダルを獲得しました。金メダル獲得率64%という破竹の勢いとも言えるものでした。しかし、次に行われた男女混合国別団体戦では、決勝でフランスに敗れ、銀メダルでした。団体戦に出場した日本選手はほとんどゴールドメダリストでしたが、ゴールドメダリストという称号が勝利を保証するわけではありません。つまり、五輪のゴールドメダリスト、それは永続的なものではなく、一時的なものであるということです。第一コリント9:25には「また闘技をする者は、あらゆることについて自制します。彼らは朽ちる冠を受けるためにそうするのですが、私たちは朽ちない冠を受けるためにそうするのです。」とあります。イエス・キリストにある者にとっては、目には見えないけれども朽ちない冠が用意されているのです。私たちは、永遠に朽ちることのない神の栄冠に目を留め、そこを目指して、日々、神の栄光を現わしつつ、希望をもって歩みましょう。

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