●2021年10月17日礼拝メッセージ要旨「第三の天」

第二コリント12:1~10からです。パウロは、これまで、誇ることは愚かであると言いながら、報酬を受けなかったこととか、厳しい迫害を受けたことなどを語ってきました。さらに、この章では、第三の天に上げられた体験を語っています。それもこれも、コリント教会の人々が真理に目覚めてほしいからです。ポイントを3つ上げていきます。

①「第三の天」…クリスチャントゥデイというインターネット記事からですが、岡山ニューライフ教会の牧師・佐藤史和氏は2016年4月、自転車に乗っていて、横から乗用車にぶつけられ、頭を打ち、一週間意識不明になりました。その間、いわゆる臨死体験のような経験をされたようです。夢で、天上の場所に移され、そこで、キリストのような方に出会い、地上で生きるための指針を得ました。主のために奉仕したり祈ったりすることは、人が思う以上に主が喜んでおられるとのことです。そして、天国の門の前まで連れて行かれたものの、そこで、地上に戻されました。パウロの場合、第三の天にまで引き上げられ、そこで人間には語ることを許されていない、口に出すことを許されていないことばを聞いた、と言っています。前述の佐藤牧師の体験とは多少異なりますが、共通することは、それぞれ、地上にまた戻され、福音宣教の使命を新たにしたことでしょう。

②「肉体のとげ」…パウロにあった肉体のとげというのは何だったのでしょうか。諸説があるようですが、ガラテヤ5:14~15によりますと、もしかしたら目が弱かったのかもしれません。パウロにそういった試練が与えられたのは、あまりにパウロが霊的に恵まれたため、高慢にならないためでした。箴言18:12には「人の心の高慢は破滅に先立ち、謙遜は栄誉に先立つ。」とあります。私たち人間は調子が良いと無意識のうちに高慢になってしまうものです。ですから、私たちは十分に気を付けて、どんなときでも謙遜さを失わないようにしましょう。

③「弱い時にこそ、私は強い」…ワールドカップ最終予選で、サッカー日本代表は、オーストラリアに勝利しました。オーストラリアを苦手としていましたが、逆境に立った日本が、却って力を出しました。士師記6~8章ではギデオンのことが記されています。当時イスラエルは、7年間、ミデヤンの支配下にありました。そんなとき、主の使いがギデオンに現われ、イスラエルをミデヤンの手から救い出すように、と言います。最初ギデオンは、信じられませんでしたが、徐々に信仰が与えられ、立ち上がりました。ミデヤンの陣営は135,000人、ギデオンの陣営は当初32,000人でした。これでも勝算はありませんが、10,000人に減らされました。さらに、まだ多いとされ、たった300人で戦い、ミデヤンの兵士135,000人に勝利しました。それは、主の力が現れるためでした。私たちは弱くても大丈夫です。むしろ弱い時こそ、主が強くしてくださいます。但し、祈りは大事です。主の前にへりくだり、信仰を持って祈っていきましょう。

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