●2021年11月7日(日)礼拝メッセージ要旨「キリストのしもべ」 

ガラテヤ1:1~10からです。ガラテヤ地方は小アジア、今のトルコの中央部あたりです。先週まで学んでいたコリント人への手紙では、コリント教会に不品行やパウロへの批判がありました。一方、ガラテヤの諸教会では、異邦人に対してユダヤ教のしきたりを強いる人が現れたようです。パウロは、それを正すために、この手紙を書きました。ポイント4つ上げていきます。

①人間から出たことではない(1)…パウロ(サウロ)は熱心なユダヤ教徒であり、当時、イエス・キリストの福音は、ユダヤ教の側から異端と見られていました。パウロは、大祭司から権限を受け、キリスト者を捕らえようと、エルサレムからダマスコに向かって行きました。しかし、その途中、パウロは聖霊なるキリストに出会い、すっかり回心し、今度は逆に熱心なキリスト者になりました。それは正に人間から出たことではなく、天の父なる神の導きでした。また、キリストが12人の弟子たちに「あなたがたはわたしを誰だと言いますか」と言われると、ペテロはキリストに対し、「あなたは神の子キリストです」と言いました。するとキリストは「このことをあなたに明らかに示したのは人間ではなく、天の父です。」と言われました。ヨハネ15:16「あなたがたが私を選んだのではなく、私があなたがたを選んだ」とあるように、今日、クリスチャンは選ばれ、任命されているのです。

②「今の悪の世界から」…筆者は子供の頃、まだ泳げないときに、家の前を流れる川にある深さ3mほどの淵に落ちたことがあります。そのとき同級生のT君とその兄のS君が一緒にいて、S君に助けてもらいました。また私は、45年前、教会で賛美歌を歌っているとき火のような滅びの穴から救い出されるイメージが心に浮かびました。実にイエス・キリストは、今の悪の世界に埋没している私たちを滅びから救うために、この世に来られ、命をお捨てになりました。

③「他の福音?」…他の福音と言っても、他に福音があるのではありません。イエス・キリストの真っすぐな福音を曲げる人が現れたのです。そうです。当時、福音が伝えられて数十年しか経過していませんから、今の時代においては、もっと多くの偽のキリスト教があって当然です。それらに惑わされないように注意しましょう。聖書をよく読み、三位一体の教理とみことばの真理に立ち続けましょう。

④「キリストのしもべ」…筆者には孫が四人います。確かに孫は可愛いものです。しかし、筆者は孫のご機嫌取りのようなことはしません。ただ、孫がすくすくと成長し、イエス様を信じてクリスチャンとなり、欲を言えば宣教者となればもっと良いと思っています。そのために、自分にできることをしようとは思っています。もちろん、孫との関係だけではなく、全て、自分が関わる人に対して、その人が未信者ならば、救われて欲しいと願っていますし、クリスチャンであるならばさらに成長してほしいと思います。第一テモテ2:4には「神は、すべての人が救われて、真理を知るようになるのを望んでおられます。」とあります。真の神が望んでおられることを私たちは行なうべきです。それでこそ、キリストのしもべと言えるでしょう。

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