●2021年12月26日(日)礼拝メッセージ要旨「約束の子ども」 

12月12日には、ガラテヤ4:1~20からでした。本日は、その続き、ガラテヤ4:21~31からです。救い主イエス・キリストにある者は、神の子どもとされている。その素晴らしい特権を手放してはならない、ということです。きょうもテーマは同じですが、別の光の当て方を通して学びましょう。三つのポイントを上げていきます。

①アブラハムの二人の子(22節)…この聖書の個所が分かりやすい出来事がありました。2020年9月15日に、アメリカの仲介により、イスラエルとUAEが「アブラハム合意」という平和協定を結びました。イスラエルはイサクの子孫、UAE(アラブ首長国連邦)はイシュマエルの子孫で同じアブラハムの子孫というわけです。さらに、アメリカをクリスチャンの国に見立てれば、アメリカも霊的にアブラハムの子孫(ガラテヤ3:14)となり、三者共アブラハムの子孫で、「アブラハム合意」という名称は、実に機知に富んでいます。

②喜べ。子を産まない不妊の女よ。(27節)…24~26節には「このことには比喩があります」とあり、シナイ山、エルサレム、上にあるエルサレムと、三つの場所が記され、最後の「上にあるエルサレムは自由であり私たちの母です」とあります。つまり、要は、上にあるエルサレムに連なっていなければ、霊的奴隷状態であるということです。筆者は3.11東日本大震災直後の四日目の3月14日、聖書も流出したので、近くにいる教会員からしばらく聖書をお借りしました。無意識のうちに最初に開いた箇所は27節で引用されているイザヤ書54章でした。1節には「喜べ。子を産まない不妊の女よ」とあります。霊的、信仰的な意味で「実を結んでいない自分への励まし」と受け止めました。2節には「あなたの天幕の場所を広げ~」とあります。これは、教会堂を再建するのだと受け止め、希望に溢れました。もちろん、このとき、何も持っていませんでしたが、ただ、聖書のみことばで励まされたのです。それは、上にあるエルサレムに連なっていたからだと思います。私たちの国籍は天にあります(ピリピ3:20)。私たちはイエス様を信じ、天に国籍を持つ者として、今、この地上に遣わされているのです。

③相続人となるのは自由の女の子ども(30節)…グレースシャローム12月号巻頭言に「クリスチャンはこうあるべきである」ということが記されていました。第一に「キリストの十字架の救いを喜び、何よりも先ず、そのことを感謝する」。第二に「証しする。自分が体験して知っているキリストを自分の言葉で語る」。第三に「信仰が生きていなければならない。取り外し可能なネックレスクリスチャンではいけない」。つまり、教会ではクリスチャンらしくしていても、他の場所では偶像礼拝するような偽善者的信仰ではいけない、ということです。ガラテヤ4:30には「奴隷の女とその子どもを追い出せ」と厳しい表現がしてあります。偶像礼拝者のような霊的奴隷であるなら天上の恵みを受けることはできません。イエス・キリストを信じ、上にあるエルサレムに連なり、イエス様と共に、莫大な永遠の富を共同相続する者とならせていただきましょう。

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