●2022年11月6日(日)礼拝メッセージ要旨

 第二テサロニケ3:1~18から「たゆむことなく善を行ないなさい」という題で、ポイントを3つ上げていきます。  

①みことばが早く広まりますように…パウロの宣教活動は、シリアのアンテオケを拠点とし、すさまじい勢いで、小アジア、マケドニヤ、アカヤ、つまり、今日のトルコ、ギリシャなどで大きな成果を得ました。それは2000年近く前のことで、今日、世界全体からみると、まだ世界の中の一地域に過ぎませんでした。それから現在、世界中に福音が宣べ伝えられ、例えば、旧新約聖書全部を原語から、その国の言語に翻訳している翻訳数は2020年現在で700言語に及んでいます。世界にはまだまだ言語が多くあって、3500以上の言語があり、新約聖書のみ、また福音書の一つだけ翻訳を完成しているという言語を加えると2013年現在で2850言語あるそうです。イエス・キリストはマルコ16:15で「全世界に出て行き、すべての造られた者に、福音を宣べ伝えなさい。」と言われました。その大宣教命令に従い、世界中で、福音宣教が行われています。もちろん、国によっては政治的な理由によって自由に宣教できない国もあります。私たちも、福音宣教の働きの一端を担い、祈りつつ歩を進めてまいりましょう。

②ひねくれた悪人ども…世の中には良い人も悪い人もいます。オレオレ詐欺、無差別殺人、昨今は旧統一協会関連のニュースを頻繁に聞きます。また、先日、テレビで、昔のオーム真理教の事件を回顧する番組を見ました。クリスチャンだからと言って、悪に対して無防備でよいということはありません。マタイ10:16には「蛇のようにさとく、鳩のようにすなおでありなさい。」とあります。私たちは他人と関わる場合、基本的に素直な心で愛を持って接するべきですが、その一方で、その人の、人となりというものを見極めていかねばなりません。また、聖書の教えに従うことによって、ギャンブルや酒場など、クリスチャンが行くべき場所でない所に行かずに済みます。その上で、真実な主が私たちを強め、守ってくださるのです。

3.たゆむことなく善を行ないなさい…6~12節では「締まりのない歩み方をしてはいけない」と言っています。当時、テサロニケ教会ではそういう人がいたようです。私たちは与えられたこの地上での生活を勤勉に過ごしていくべきでしょう。先日、クリスチャンの映画製作会社・現代プロダクションによる映画の上映会が仙台福祉プラザで行われ、筆者も参加しました。明治初期、女子学院(ミッションスクール)の校長となった矢島楫子(かじこ)女史を主人公とした「我弱ければ」という映画です。今でこそ男女平等は当たり前ですが、当時の日本では男尊女卑はひどいものでした。矢島楫子氏は女子教育と女性解放運動に力を注ぎました。一夫一婦制、婦人参政権、廃娼運動などです。映画の最後に彼女の言葉が紹介されていました。それは「使命とは命を使うことです。自分の命は自分で使うのです。」というものです。この後半の言葉は、当時、女性は男性の奴隷のような位置付けにあり、自分の命を自分の思いのままに自由に生きることが出来ないという環境の中で語られたものです。第一コリント10:31には「こういうわけで、あなたがたは、食べるにも、飲むにも、何をするにも、ただ神の栄光を現すためにしなさい。」とあります。私たち一人一人には、神からの賜物と、時間が与えられています。神の栄光を現わすため、福音宣教のため、そして、たゆみなく善を行なっていきましょう。

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