●2024年5月19日(日)礼拝メッセージ要旨 

ペンテコステ記念日に因み、使徒の働き1:1~11から「わたしの証人となります」という題でポイントを3つ上げていきます。 

1.聖霊のバプテスマ…私たちが信じている天地創造の真の神は三位一体なる、父、子、聖霊なるお方です。そのことに関連して、レビ記23章にはイスラエル人が守るべき三つの祭りについて記されています。過越しの祭り、七週の祭り、仮庵の祭りです。仮庵の祭りは、イスラエルの民が出エジプト後、カナンの地に定着するまでの天幕生活を忘れないようにするための行事です。永遠の天の御国から見たこの地上は仮の宿のようで、一時的なものです。また仮庵の祭りの時期は秋の収穫の時期と重なり、食物が豊富です。つまり、天の父は永遠の方であり、豊かで、恵み深くあわれみ深い方です。次に、過ぎ越しの祭りは出エジプトの際、子羊の血を二本の柱とかもいに塗り、それによって神の怒りが過ぎ越したことを覚える行事です。それは神の御子イエス・キリストの十字架の救いの予表でもありました。さて、過越祭の七週間後に行なわれる七週の祭り(初穂の祭り)と時期を重ねて起こったのが、聖霊降臨と初代教会誕生です。今日、ペンテコステ(五旬節=7×7+1=50)記念日とされています。それが使徒の働き2章に詳しく述べられています。それ以来、今日まで聖霊の働きによって世界中に福音が宣べ伝えられ、キリスト者である私たちもその恵みに与りました。使徒2章のような激しい体験が無くてもエペソ1:13には「この方にあってあなたがたもまた、真理のことば、あなたがたの救いの福音を聞き、またそれを信じたことにより、約束の聖霊をもって証印を押されました。」とあり、それぞれの心に聖霊の証印をいただいているのです。

2.わたしの証人となります…使徒1:8には「しかし、聖霊があなたがたの上に臨まれるとき、あなたがたは力を受けます。そして、エルサレム、ユダヤとサマリヤの全土、および地の果てにまで、わたしの証人となります。」とあります。聖霊を受け、力を受けるのは主の証人となるためです。創造主である真の神は、私たち一人一人に生まれながらの賜物を与えてくださっています。そしてイエス・キリストを信じてから、さらに聖霊の賜物を分け与えてくださっています。Ⅰコリント12章には、同一の御霊が、人それぞれに各種の奉仕の賜物、知恵のことば、知識のことば、信仰、いやしの賜物、奇跡を行なう力、預言、霊を見分ける力、異言、異言を解き明かす力を与えてくださると言っていて、同章の最後の31節では「より優れた賜物を熱心に求めなさい」と加えています。そして次の13章は「愛の章」で、さらに次の14章1節では「愛を追い求めなさい」と言っています。すなわち、より優れた賜物は愛であり、その愛を求めよ、と言っているのです。Ⅰコリント13:4には「愛は寛容であり、愛は親切です。また人をねたみません。愛は自慢せず、高慢になりません。」とあります。私たちは聖霊に満たされることを願い、祈り、神の愛に満たされ、寛容、親切、謙遜を身に着け、主イエス・キリストの証人とされましょう。

3.またおいでになります…キリストは、弟子たちに聖霊のバプテスマを約束したあと、雲に包まれて天に上げられました。そして、そのときと同じように、今度は再びキリストがこの地上に再臨されるのです。ヘブル9:27~28には「そして、人間には、一度死ぬことと死後にさばきを受けることが定まっているように、キリストも、多くの人の罪を負うために一度、ご自身をささげられましたが、二度目は、罪を負うためではなく、彼を待ち望んでいる人々の救いのために来られるのです。」とあります。特に「彼を待ち望んでいる人々」という部分に注目しましょう。キリストの再臨を待ち望んでいるでしょうか。再臨について使徒1:7では「いつとかどんなときとか知らなくてよい」とあります。再臨研究に没頭するのではなく、マタイ24:14には「この御国の福音は全世界に宣べ伝えられて、すべての国民にあかしされ、それから、終わりの日が来ます。」とありますから、私たちは、再臨を待ち望みつつ、聖霊充満され、神の力を受けて、福音宣教に励む。そこに焦点を当ててまいりましょう。

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