今日は黙示録9:1~21からです。先週8章では、七つ目の封印が解かれ、そこに七つのラッパを持つ七人の御使いがいました。そのうち、第1~4の御使いがラッパを吹き鳴らすと、陸地、海、川、天体に害や異変が起こりました。それは、終末における神から人間への警告であると思われます。さて、本日は第5~6のラッパが吹き鳴らされるところからです。第1~4のラッパのときと違い、もっとひどい苦難となるようです。「第5~6のラッパ」という題で、ポイント3つ上げていきます。
1.第5のラッパ…この第一のポイントでのキーワードは「底知れぬ穴」です。第5の御使いがラッパを吹き鳴らすと、一つの星が天から落ち、その星が底知れぬ穴を開きます。そして、穴から煙が立ち上り、空も太陽も暗くなります。その煙の中からイナゴが出てきます。そのイナゴにはサソリの持つ力が与えられ、額に神の印が押されてない人間にだけ5か月間、害を加えるように言い渡されます。それらのイナゴの司令元はアバドンとかアポリュオン(破壊者の意)と呼ばれている「御使い」なのですが、さて、御使いですから神の陣営に所属しているのか、破壊者ということは悪魔的な陣営からなのか、悩むところです。いずれにしても、額に神の印、つまり、イエス・キリストを信じ受け入れ、救いを受けていないとサソリの力を持つイナゴに5か月間苦しめられる可能性があります。ですから、誰でも、今のうちに真の神に立ち返りましょう。「確かに、今は恵みの時、今は救いの日です。(Ⅱコリント6:2より)」
2.第6のラッパ…第6の御使いがラッパを吹き鳴らすと、神の御前から「大川ユーフラテスのほとりにつながれている四人の御使いを解き離せ」という声が聞こえます。「つながれている」という表現ですが、なぜつながれていたのか不明です。場所はユーフラテス川のほとりです。ユーフラテス川はアダムとエバがいたエデンの園があった近辺です。また、ノアの大洪水の後、バベルの塔があった場所の近辺でしょう。エデンの園ではアダムとエバが罪のためにそこを追い出されました。バベルの住民は塔を建て、「頂が天に届く塔を建て、名を上げよう」と言ったことにより、神によって全知に散らされました。言うなれば、そこは「罪の発祥の地」です。現在、世界人口は約81億人です。人類の三分の一を殺すために解き放された四人の御使いによって立てられた騎兵の軍勢は2億です。81億人の三分の一は27億人です。27億に対して2億ですから、力関係からして実際的とも言えるでしょう。ポイント1の第5のラッパでは、害を受けるのは未信者ですが、この第6のラッパで殺される人は、特定されていません。しかし、マタイ24:21~22には「そのときには、世の初めから、今に至るまで、いまだかつてなかったような、またこれからもないような、ひどい苦難があるからです。もし、その日数が少なくされなかったら、ひとりとして救われる者はないでしょう。しかし、選ばれた者のために、その日数は少なくされます。」とあります。やはり、選ばれた者のためには何らかの守りがあるのでしょう。
3.心かたくなな人々…第5~6のラッパが吹き鳴らされたあとにおいて、生き残った人々が、偶像礼拝、殺人、魔術、不品行、盗みを悔改めることをせず、神に立ち返ろうとしませんでした。詩篇95:7~8には「主は、私たちの神。私たちは、その牧場の民、その御手の羊である。きょう、もし御声を聞くなら、メリバでのときのように、荒野のマサでの日のように、あなたがたの心をかたくなにしてはならない。」とあります。私たちは、全能の神の御声に対して従順であることが求められています。詩篇51:17には「神へのいけにえは、砕かれた霊。砕かれた、悔いた心。神よ。あなたは、それをさげすまれません。」とあります。人と人との関係においても、自分が間違っていたら謝ることが先決です。聖なる神の前なら、なおさら、へりくだり、悔い改めましょう。神はそういう人に目を留め、大いに祝福してくださるのです。