●2025年2月16日(日)礼拝メッセージ要旨 

創世記15:1~21からです。「さあ、天を見上げなさい」という題で、ポイント3つ上げていきます。

1.「アブラムよ。恐れるな。」…どんなに屈強な人であっても何かしらの「恐れ」を持っているのではないでしょうか。逆から言うならば、何の恐れも持っていないという人などいないでしょう。信仰の父と言われているアブラ(ハ)ムもまた「恐れ」を持っていたことでしょう。ですから、全能の主がアブラムに「恐れるな」と言っているのです。さて、1節で、主はアブラムに三つのことを言っておられます。一つは「恐れるな」です。二つ目は「わたし(主)はあなたの盾である」です。盾と矛の盾です。つまり、主が守ってくださるということです。そして、三つ目は「あなたの受ける報いは非常に大きい」です。聖書の中で、アブラ(ハ)ムほど尊敬されている人物は他にいないほどです。当時、アブラ(ハ)ムは非常に富んでいて、長寿にも恵まれ、子孫にも恵まれました。それはこの地上的なことだけに止まらず、たましいの救い、永遠のいのちを受けていたことも間違いないでしょう。今日、イエス・キリストにある者は、神の相続人であり、キリストとの共同相続人(ローマ8:17より)でもあります。また、キリスト者はアブラ(ハ)ムへの祝福を受けている(ガラテヤ3:14より)のです。主がアブラムに「恐れるな」と言っておられるように、今日、主はキリスト者に対しても励まし、見守っておられるのではないでしょうか。

2.「彼は主を信じた」…アブラムは「あなたの受ける報いは非常に大きい」と言われても、その時点で子が与えられていません。ですから、自分の家の奴隷が跡取りになると思っていました。しかし、主は、それをきっぱりと否定して、「その者が跡を継いではならない。あなた自身から生まれ出て来る者が後を継ぐ。そしてアブラムの子孫は空の星のように多くなる」ということを言われます。すると、アブラムはそれを素直に信じ、義と認められたのです。Ⅰサムエル3章で、サムエルは少年の頃、預言者エリに仕えていました。あるとき、サムエルが寝ていると主が彼を呼びました。サムエルはエリが自分を呼んだと思い、急いでエリのところへ行きました。そんなことが三回あったので、エリはサムエルに今度呼ばれたら、「お話しください。しもべは聞いております。」と答えなさいと指示しました。四回目に「サムエル、サムエル」と彼を呼ぶ声が聞こえ、エリに言われた通りにして、主の語られることを聞いたのでした。マタイ16章で、キリストが弟子たちに「あなたがたは、私を誰だと言いますか」と聞くと、ペテロは「あなたは生ける神の御子キリストです」と答えました。するとキリストはペテロに「あなたは幸いです」と言われます。素直に全能の主を信じて、真っすぐに応答する人はなんと幸いなことでしょう。

3.「暗黒の恐怖」…6節で、アブラムは主の言われたことを素直に受け入れたので、彼は義と認められたのですが、7節で主が「この地を与えるために、あなたをウルから連れ出した」と言われたあと、8節でアブラムは「それをどのようにして知ることができましょうか」と言ってしまいます。そのためなのかどうかは不明ですが、このあと、主はアブラムに対して、特定の家畜類を持ってくるようにと命じます。その後アブラムに深い眠りが来て、暗黒の恐怖が彼を襲います。そのあと、主はアブラムに彼の子孫たちがエジプトに寄留すること、そして400年後再び戻ってくることを伝えます。その後、アブラムが切り裂いていた家畜の間を火が通り過ぎ(※もし誓いを守らなければ双方こうなりますよ、という契約の厳粛性を表わしているのではないか?)、主はアブラムと契約を結び、改めて、アブラムに「エジプトの川からユーフラテス川までの間の土地を与える」と言われます。「契約」というのは、片方だけによるのではなく、両者が同意して成立します。主は「アブラムにその地を与える」、アブラムは「主を信じる」ことで契約が成立します。今日、イエス・キリストを信じる者に対して、キリストは十字架による新しい契約(ルカ22:20)を示しておられます。主は契約を必ず履行されます。ですから、キリスト者は、信仰の創始者であり完成者であるイエスから目を離さないで(ヘブル12:2より)、信じ、従っていきましょう。

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