●2025年5月11日(日)礼拝メッセージ要旨 

創世記25章1~18節からです。「アブラハムの召天」という題で、ポイント3つ上げていきます。

1.「ケトラの子孫」…アブラハムの妻サラは127才で亡くなりました。そのときアブラハムは137才です。そして彼の息子イサクがリベカと結婚したのは40才、アブラハムが140才のときです。たぶん、その頃、アブラハムはもう一人の妻ケトラをめとったのでしょう。ケトラはアブラハムに6人の息子を産みます。その中にミデヤンという人物がいます。この人物の名の付いたミデヤンの地はアラビア半島の西部にあります。ずっと後の時代になって、イスラエル人がエジプトで奴隷になっていたときに、モーセは40才の頃、エジプトを逃れ、ミデヤンの地に行きます。そしてミデヤンの祭司イテロの娘チッポラと結婚をします。80才になり、ミデヤンから再びエジプトに行き、イスラエルをエジプトの奴隷から解放するという働きに遣わされるのです。元をただせば、モーセもチッポラもアブラハムの子孫です。箴言19:21には「人の心には多くの計画がある。しかし【主】のはかりごとだけが成る。」とあります。私たちは、今、この世の人間中心社会の中にあります。人の判断で事が決められていくということです。しかし、その背後には、人の目には見えない全知全能の創造主である方がおられて、その主のはかりごとが成っていくのです。ですから、私たちは、この全知全能の主を覚え、この主のみこころを求め、みこころに従って歩みましょう。

2.「アブラハムの召天」…アブラハムは長寿を全うし、175年の生涯を終えます。このときイサク(75才)とイシュマエル(89才)が、父アブラハムの妻サラが葬られていたマクペラのほら穴に父を葬ります。この後、イシュマエルの生涯は137才で、イサクの生涯は180才です。イサクは穏やかな人で、主の祝福を受けました。今日、少子高齢化が加速し、介護施設などの需要が拡大している傾向にあります。その一方で、「健康寿命」と言われ、やはり誰でも、健康で元気で長生きをしたいものです。そのために、なるべく体を動かす。その人に合ったエクササイズなどが有効でしょう。その他、栄養、睡眠なども適切に確保したいものです。クリスチャンは基本的に日曜日の礼拝に集まりますから、この点、外の空気を吸い、礼拝はもちろん、教会で人との健全な関りもまた健康のためには効果的と思われます。本日(5月11日)は母の日です。十戒の第5戒は「あなたの父母を敬え」です。1~4戒は神との関係、5~10戒は人との関係です。つまり、人との関係の最初が「父母を敬え」です。父母がいなくても、身近な人から始まり、全ての人を尊重し、和合して暮らすということでしょう。出エジプト20:12には「あなたの父と母を敬え。あなたの神、【主】が与えようとしておられる地で、あなたの齢が長くなるためである。」と、意外ですが、むしろ、そこにこそ元気で長生きの秘訣があるようです。

3.「イシュマエルの子孫」…今日、イスラム教系のアラブ人が「自分はアブラハムの子孫である」と言うとき、アブラハムとハガルによって生まれたイシュマエルの子孫であるということを示しているようです。このイシュマエルの子孫は「それぞれ自分の全ての兄弟たちに敵対して住んだ(創世記25:18)」とあります。また、イシュマエルが母ハガルのお腹にいたとき創世記16:12で「彼は野生のロバのような人となり、その手は、すべての人に逆らい、すべての人の手も、彼に逆らう。彼はすべての兄弟に敵対して住もう。」と預言されています。2023年10月7日にイスラム過激組織ハマスがイスラエルに対して大規模テロを実行しました。ハマスの目的はイスラエルの殲滅(せんめつ)です。元より、イスラエルと平和共存する気はありません。子どもらに学校教育で反イスラエル思想を植え付けています。しかし、イスラエルは周辺諸国と平和に共存することを願っています。人質奪還などのために止むを得ず反撃するのですが、一般の大手メディアは何故か反イスラエル(反ユダヤ主義)です。             

そういう中で、最近のある情報によりますと、ハマスの大規模テロ以後、イスラム教の岩のドーム(神殿の丘)に変化が起きているとのことです。これまで、ユダヤ人は、嘆きの壁と言われる所までしか行かなかったが、大規模テロ以来、イスラエル警察は治安維持という理由でイスラム教徒の立ち入りの人数制限するようになったとのこと。逆に、その神殿の丘にユダヤ人が立ち入り、祈りをささげることを警察が容認するようになったとのことです。また、それと併行して、その神殿の丘にユダヤ教の第三神殿を建てる計画が着々と進んでいるというのです。Ⅱテサロニケ2:3~4によりますと、主の日(再臨の日)が来る前に滅びの子(反キリスト)が現われ、彼が神の宮(第三神殿)に着座するのです。すなわち、今は正に終末時代に差し掛かっている時と言えます。イエス・キリストの再臨が刻々と近づいています。私たちは、「主の日」を覚えて、霊の目を覚まし、主を待ち望みつつ、日々、与えられた使命を果たしてまいりましょう。

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