第二コリント5:17(5:14~21)から、「新しく造られた者」という題で、ポイントを3つ上げていきます。
①「キリストのうちにあるなら」…第二コリント5:14には「というのは、キリストの愛が私たちを取り囲んでいるからです。私たちはこう考えました。ひとりの人がすべての人のために死んだ以上、すべての人が死んだのです。」とあります。「すべての人が死んだ」とは、「霊的な意味で死んだ」ということです。アダムの子孫として、全ての人は罪を犯し、霊的に死んだ状態にあります。日本では、毎年、新年を迎えると多くの人が神社などに初詣に出掛けます。全ての人を形造り、命の息を与えて、生かしておられる真の神は、そういった偶像礼拝する人々をどんな思いで見ておられるのでしょう。但し、今年はコロナ渦で、例年に比べて極端に初詣客が減少したようなので、その点、良かったと言えるでしょうが、霊的に死んだ状態を真の神は喜ばれません。そのために、神の御子イエス・キリストが、この世に来られ、罪の赦しと救いの道を示されました。5:20には「神の和解を受け入れなさい」とあります。誰であれ、神が示してくださった和解を受け入れる、すなわち、イエス・キリストを信じ受け入れるなら、神の子どもとしての特権が与えられ、キリストのうちにある者とされるのです。
②「新しく造られた者」…コロサイ3:10には「新しい人を着たのです。新しい人は、造り主のかたちに似せられてますます新しくされ、真の知識に至るのです。」とあります。人間は礼拝する対象、信奉する対象に似ていくのです。詩篇102:18には「新しく造られる民が主を賛美しますように」とあります。造り主を賛美し、礼拝する者は、その造り主に似た者とされます。ですから、私たちは、新しく造られた者として、天地の主である真の神を益々賛美し、礼拝をささげましょう。そして、キリストのからだなる教会を愛し、仕えましょう。また、18節にあるように、「和解の務め」、すなわち、キリストを証ししましょう。
③「すべてが新しくなった」…今年の暫定的前進目標が週報のうしろの方にあります。1.みことばに根付く、2.祈りに励む、3.従順に主に仕える、以上3点です。言うまでもありませんが、聖書を読むということは、非常に大切なことで、それぞれ、少しずつでよいですから、毎日コツコツと読む習慣をしっかりと身につけましょう。また、祈りに励むことも大切です。特に朝の時間に十分な祈りをささげてから、一日をスタートするようにしましょう。祈ることによって平安と喜びに満たされ、主が共にいて下さることを確信するのです。また、どんなときでも、臨機応変に祈ることもよいでしょう。第一ヨハネ5:14には「何事でも神のみこころにかなう願いをするなら、神はその願いを聞いてくださるということ、これこそ神に対する私たちの確信です。」とあります。祈って、その祈りが叶えられ、神の栄光が現れることを期待しましょう。次に、従順に主に仕えるということですが、別のことばで言い換えるなら、聖霊のみ声に聞き従うということです。この、3番目の暫定前進目標「従順に主につかえる」と本日の第三のポイント「すべてが新しくなった」とは大いに関連があります。クリスチャン生活も長くなって、その経験に頼ったり、自分のやり方に固執してしまって、結果的、主に対して不従順ということがないように注意しましょう。「すべてが新しくなった」とは、一度だけで終わるのではなく、日々、毎日毎日、新しくされる、つまり、主のみ声を聞いて、従順に従っていくのです。 ※補足…「ですから、私たちは勇気を失いません。たとい私たちの外なる人は衰えても、内なる人は日々新たにされています。」(第二コリント4:16)