●2022年8月28日(日)礼拝メッセージ要旨 

コロサイ書4:7~18から、「祈りに励んでいます」という題で、ポイント3つ上げていきます。手紙の最後ということで、「誰それがよろしく」とか「誰それによろしく」という形で、色々な人の名前が出てきます。①テキコ、②エパフラス、③アルキポの3名をリストアップし、この3名から考察していきましょう。

①テキコ…パウロはテキコに対し「主にあって愛する兄弟、忠実な奉仕者、同労のしもべ」と言っています。テキコは同じアジアのエペソへエペソ人への手紙と、そこから東へ200km近く離れたコロサイへコロサイ人への手紙を届けています。また、ただ届けるだけではなく、パウロたちの様子を伝え、人々を励ますためでもありました。箴言25:13には「忠実な使者はこれを遣わす者にとって、夏の暑い日の冷たい雪のようだ。彼は主人の心を生き返らせる。」とあります。テキコは神に忠実に仕える人でした。ですから、パウロは彼をコロサイに遣わしました。テキコの忠実な働きによって、現在、それが聖書のパウロの手紙の一部として私たちが読むことができます。歴史上、最も忠実な方はイエス・キリストです。ピリピ2:8には「自分を卑しくし、死にまで従い、実に十字架の死にまでも従われました。」とあります。そのキリストの忠実さのゆえに、今、信じる者には永遠の救いが与えられているのです。 

②エパフラス…エパフラスは、コロサイ1:7~8によると、コロサイから来てパウロを訪ね、コロサイの様子を伝え、また、コロサイに戻ってパウロの手紙を届ける筈だったと思われます。しかし、ピレモン23節によると、パウロと共に囚人となってしまいました。しかし、エパフラスはコロサイの教会のため、また、ラオデキヤとヒエラポリスのためにも熱心に祈りに励んでいたようです。コロサイ4:14には、ルカの福音書を書いたルカの名があり、同じ節にデマスの名が併記されています。ところが、第二テモテ4:10には、「デマスは今の世を愛し、パウロを捨ててテサロニケに行った」とあります。デマスのようであってはなりません。

③アルキポ…17節で、アルキポには「主にあって受けた務めを注意してよく果たしなさい」とあり、ピレモンの手紙2節には「私たちの戦友アルキポ」とありますので、彼はコロサイ教会の責任者、牧師のような立場だったかもしれません。コロサイ教会には、哲学に傾倒する者、御使い礼拝をする者などがいて、イエス・キリストを信じる純粋な信仰から脱線する人がいました。また、ユダヤ主義者の影響もあったようです。ところで、ヨハネ5章には、38年間病気だった人がベテスダの池の回廊でイエス様によって癒されています。しかし、その時、ユダヤ人たちは、ユダヤ教のミシュナーと言われる、人の言い伝えを盾に取り、その日が安息日だと言ってキリストを迫害しています。今日の教会も律法主義に注意しなければなりません。キリストはヨハネ12:47で「だれかが、わたしの言うことを聞いてそれを守らなくても、わたしはその人をさばきません。わたしは世をさばくために来たのではなく、世を救うために来たからです。」と言っています。人間は自分自身を救うことができないので、キリストが世に来られ、私たちのために十字架による救いを成し遂げてくださったのです。私たちは、何か良いことをして救いを受けるのではありません。ただ、十字架による救いを完成してくださったイエス・キリストを信じること、そこに立ち続けることが大事です。

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