●2022年9月4日(日)礼拝メッセージ要旨  

本日は第一テサロニケ人への手紙1:1~10です。テサロニケというと再臨をテーマにした記事であるというイメージを持っている人は多いでしょう。テサロニケの人たちが「再臨」に対して間違った理解をしていて、パウロが手紙によってそれを正そうとしたのでした。でも、パウロは、まず、テサロニケの教会の人たちの信仰姿勢について高い評価をしています。きょうは、4節から、「神に選ばれた者」という題で、ポイント3つ上げていきます。

①神の選びとは…神はアブラハムを神の民として選びました。そして、アブラハムの子孫として、イスラエルを神の民として選びました。しかし、イスラエル人だから言って、全てが神の選びの民ではありません。神の民は神を恐れ、神に従順であるべきです。イエス・キリストが救い主として世に来られて以後は、たとい神に熱心なイスラエル人であってもイエス・キリストを拒否するなら神の民とは言えません。逆に、どこの国の人であれ、イエス様を信じ受け入れた人は神の民であり、神に選ばれた人です。エペソ1:4には「すなわち、神は私たちを世界の基の置かれる前から彼にあって選び、御前で聖く、傷のない者にしようとされました。」とあります。神の選びは世の初めから決まっているということです。でも、自分はクリスチャンだからと言って、慢心は禁物です。主の前にへりくだり、主を慕い求めてまいりましょう。

②選ばれた者の使命…ヨハネの福音書15:16には「あなたがたがわたしを選んだのではありません。わたしがあなたがたを選び、あなたがたを任命したのです。それは、あなたがたが行って実を結び、そのあなたがたの実が残るためであり、また、あなたがたがわたしの名によって父に求めるものは何でも、父があなたがたにお与えになるためです。」とあります。選ばれた者の使命として、2つのことを言っています。「実を結ぶ」ことと「祈って祈りが叶えられる」ことです。テサロニケの人たちは、福音を広め、マケドニヤとアカヤの信者の模範となり、実を結んでいたようです。また、私たちは、どんなことでも祈り、その祈りの答えを神から受け取りましょう。詩篇81:10には「わたしが、あなたの神、【主】である。わたしはあなたをエジプトの地から連れ上った。あなたの口を大きくあけよ。わたしが、それを満たそう。」とあります。「口を大きく開ける」とは「信仰によって祈る」ということです。エジプトの奴隷から解放されたイスラエル人のように、今日、私たちは、イエス・キリストによって、霊的解放を受けた神の選びの民です。どんなことでも、はばかることなく祈りましょう。祈って、その答えをいただいて、さらに霊に燃え、主に仕えてまいりましょう。

③選ばれた者のあり方…私たち人間は不完全で弱いものです。気を付けているつもりでも、時々、失敗したり、傲慢になったりします。詩篇84:5には「なんと幸いなことでしょう。その力が、あなたにあり、その心の中にシオンへの大路のある人は。」とあります。ですから、私たちはいつも天を見上げ、神に助けていただきましょう。また、ヤコブ3:14には「しかし、もしあなたがたの心の中に、苦いねたみと敵対心があるならば、誇ってはいけません。真理に逆らって偽ることになります。」とあります。人間である限り、心の中に妬みや敵対心を持ってしまうものです。でも、自分の心を調べ、そういったものから解放されましょう。ヤコブ3:17には「しかし、上からの知恵は、第一に純真であり、次に平和、寛容、温順であり、また、あわれみと良い実とに満ち、えこひいきがなく、見せかけのないものです。」とあります。十字架で救いを成し遂げられたイエス・キリストをいつも思っていましょう。

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