●2023年2月12日(日)礼拝メッセージ要旨  

第二テモテ2:14~26から「真理のみことば」という題でポイント3つ上げていきます。

1.真理のみことば…15節で、パウロはテモテに対して「あなたは熟練した者、すなわち真理のみことばをまっすぐに解き明かす、恥じることのない働き人として自分を神にささげるよう、務め励みなさい。」と言っています。「真理のみことばをまっすぐに解き明かす」という箇所が大事です。真理とか真実、あるいは事実というのは一つだけです。人間は大昔のことを知ることはできません。ただ、想像することはできます。しかし、まことの神は初めからおられ、昔も今も未来のことさえもご存じで、そのことが聖書に記されています。創世記1:1には「初めに神が天と地を創造した」とあります。正に、聖書は事実起こったことを淡々と伝えています。そして、次にアダムとエバが形造られ、彼らは罪を犯し、全人類に罪が及びます。罪を持っていると神の裁きが待っています。しかし、神は御子イエス・キリストを世に送り、救いの道を開きます。キリストは「わたしが道であり、真理であり、いのちなのです。(ヨハネ14:6)」と言われました。真理のみことばは聖書にあり、聖書はキリストについて書いてあります。パウロは、その真理であるイエス・キリストに出会い、キリストをまっすぐに解き明かす福音の宣教者として用いられました。

2.聖められたもの…ある宗教の方たちは、滝の下に行って、水に打たれる滝行を行ないます。水の勢いで雑念を思う余裕などなく(それに夏でも寒すぎるでしょう)、精神統一に役立つとのことです。もう一つは、私たち人間が潜在的に心の中に持っている負い目と言いましょうか、心の汚れのようなものをきよめようという思惑もあるのではないでしょうか。確かに、お風呂に入れば外側の汚れは取り除くことはできますが、心の汚れは水によって清めることはできません。ヘブル9:22には「それで、律法によれば、すべてのものは血によってきよめられる、と言ってよいでしょう。また、血を注ぎ出すことがなければ、罪の赦しはないのです。」とあります。聖なる神の御子イエス・キリストが、私たちの罪をその身に負ってくださいました。私たちがキリストを信じ受け入れることによって、罪赦され、聖くされるのです。但し、そうかと言って、罪の性質が完全に無くなるわけではありません。この世に生きている限り、十字架を見上げ続けていかねばなりません。聖なる神と御子イエス・キリストを求めることは、きよさを求めることでもあります。昨今「自分に正直に生きよう」などと聞くことがありますが、人間は自分の欲望のまま生きて行けば、却って後悔することになるでしょう。きよい生き方こそ真に生き甲斐のある人生となるのです。

  

3.柔和な心…昨今は、健康寿命などという言葉をよく聞きます。健康ではつらつとした状態を保ちつつ長生きするということです。適度な運動、バランスの取れた食事、睡眠、そして、その人の心の状態も大いに健康に関連してくると思います。笑うことは健康に良いということが医学的にも裏付けられているようです。心の状態を健全に保つためには、基本的に柔和に生きるということではないでしょうか。当教会の礼拝に長く来ておられたWさんは、104才で召天されましたが、キリストを信じ、明るく柔和な方でした。聖路加国際病院の院長をしておられた日野原重明さんは、105才まで長生きされた方ですが、やはり、クリスチャンで、柔和な方でした。日野原さんの転機となったのは、1970年に起こった「よど号ハイジャック事件」だということです。たまたま、日野原さんは、その飛行機に乗っていて、人質となり、北朝鮮に行くところを、韓国の金浦空港で解放されたとのこと。それ以後、日野原さんは自分の生涯を社会貢献のために尽くそうとされたとのことです。主のしもべである私たちも、人と争わず、誰に対しても優しく、柔和な心でキリストを証しし、福音を伝えましょう。            

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