●2023年3月5日(日)礼拝メッセージ要旨  

テトス1:1~16からです。テトスへの手紙はテモテへの手紙に似たところがあります。長老や監督の任命と、その職の条件などに言及しています。また、偽りの教えなどにも注意を促しています。ここから、ポイントを3つ上げていきます。

1.この宣教を委ねられた…パウロは使徒として神に召され、「私は、この宣教を私たちの救い主なる神の命令によって、ゆだねられたのです。」と言っています。ここで、「宣教」ということについて改めて考察したいと思います。旧約聖書のヨナ書で、ヨナは、全能の神から、当時、イスラエルを脅かしていたアッシリヤの首都ニネベに行って神の指針のことばを伝えるように命じられます。ヨナは、一旦は拒むものの、結局、ニネベに行き、「もう40日もすると、ニネベは滅ぼされる」と叫びます。すると、ニネベの人々は身分の低い者から王様まで悔い改めます。今日、イエス・キリストが救い主として世に来られて十字架で救いを完成されて以来、世界中で福音が宣べ伝えられています。全ての人は聖なる神の前に罪人です。その罪ゆえの裁きを免れるためには悔い改め、イエス・キリストを信じ受け入れるしかありません。そのことを伝えるのが宣教であります。ある意味、単純で、「救いか滅びか、信じるか拒むか」です。第一コリント1:21には「事実、この世が自分の知恵によって神を知ることがないのは、神の知恵によるのです。それゆえ、神はみこころによって、宣教のことばの愚かさを通して、信じる者を救おうと定められたのです。」とあり、救いは人間の知恵に基づくものではなく、神の知恵、神のわざによるのです。ですから私たちは、人を滅びから救い出すキリストの十字架の福音に基づいて、人々に明確な宣教のことばを語るべきなのです。

2.みことばをしっかり守る…5~9節では、長老、監督になるための条件などが記されています。9節では、「教えにかなった信頼すべきみことばを、しっかりと守っていなければなりません。」と、他の人々を教えるためには、自らがみことばによって整えられていなければなりません。イギリスで孤児院を開設して多くの孤児たちを救済したジョージ・ミュラーは、若い時は非行少年だったようです。二十歳の頃改心してクリスチャンになり、92歳で召天するまで、聖書を100回通読したということです。彼は、晩年には日本にも来て、石井十次(孤児救済)や山室軍平(救世軍)にも感化を与え、新島襄の招きで同志社でも講演をしています。聖書をよく読むことによって、聖書の真理を悟り、そのみことばに基づいた行動に進むことが出来ます。私たちも今以上に聖書に親しみ、神の人として整えられましょう。

3.きよい人々にはすべてのものがきよい…クレテは、ユダヤ教に影響された偽教師や不健全な人々が多い傾向があったようです。そこで、パウロは「きよい人々には、すべてのものがきよいのです。しかし、汚れた、不信仰な人々には、何一つきよいものはありません。」と言っています。例えば、暗やみに光があるとイメージしましょう。光の方に向かえば光に照らされます。しかし、光に背を向け、闇に向かって行くなら益々暗くなります。ヨハネ8:12で、キリストは「わたしは、世の光です。わたしに従う者は、決してやみの中を歩むことがなく、いのちの光を持つのです。」と言われました。イエス様を信じ、イエス様を求め、光の中を歩んでいきましょう。

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