●2023年10月29日(日)礼拝メッセージ要旨

第一ペテロ2:13~25から「キリストの模範」という題でポイント3つ上げていきます。

1.人の立てた制度に従う…私たちは、この日本という国に在住しています。そして、法を守り、税を納め、選挙があれば投票します。これは主にあって正しいことです。16節には「自由人として行動しなさい」とあります。この場合の自由人とは、聖書の真理に立つ霊的自由人(ヨハネ8:32参照)です。つまり、世の風潮とか大勢などに流されることなく、聖書の真理に立ち、自分で考えて行動できる人がこの場合の自由人です。そして、全ての人を敬い、高い地位に就いている人のために執り成し祈る者でありたいと願います。

2.しもべたちよ、主人に服従しなさい。…18節では、「しもべたちは、尊敬の心を込めて主人に服従すべきである」と教えています。創世記39章で、ヨセフはエジプトに奴隷として売られ、パロ王の廷臣で侍従長のポティファルに仕えることになりました。全能の神はヨセフと共におられ、ヨセフが行なうことを成功させてくださいました。それを見ていたポティファルは、ヨセフを側近の者として自分の家を管理させ、全財産をヨセフの手に委ねました。すると、創世記39:5には「主人が彼に、その家と全財産とを管理させた時から、【主】はヨセフのゆえに、このエジプト人の家を、祝福された。それで【主】の祝福が、家や野にある、全財産の上にあった。」と書いてあります。しかし、その後です。ヨセフに何の落ち度も罪もないのに、濡れ衣を着せられ、牢獄に入れられてしまいます。正にヨセフは第一ペテロ2:19にあるように「不当な苦しみを受けながらも、神の前における良心のゆえに、悲しみに耐えていた」のです。それが神に喜ばれていたのでしょう。やがて、そのときが来ました。パロ王が特別な夢を見て、その解き明かしを求めていました。そのとき、かつてヨセフと牢獄で一緒だったパロ王に仕える検酌官長がヨセフのことを思い出し、パロ王に伝えます。そして、ヨセフがパロ王の夢を解き明かし、ヨセフは牢獄からいきなり総理大臣の地位に大抜擢されるのです。ヨセフがエジプトの穀物を管理するようになると、エジプトは、そのヨセフのゆえに祝福され益々繁栄します。このヨセフの姿は、今日、様々な場所に遣わされているクリスチャンと重なるのではないでしょうか。全能の神は、ご自身を恐れる者と共におられて、その人を通して栄光を現わそうとしておられるのです。

3.キリストの打ち傷のゆえにいやされた…21節には、「キリストも、あなたがたのために苦しみを受け、その足跡に従うようにと、あなたがたに模範を残されました。」とあります。私たちは、毎日の生活の中で、時には称賛を受けたり、またあるときには厳しい言葉を投げかけられることがあるかもしれません。褒められれば良い気分になるものですが、自分を慢心させるだけで、それほど益になるものではないと言えます。マタイ5:11~12を見ますと「わたしのために人々があなたがたをののしり、迫害し、ありもしないことで悪口を浴びせるとき、あなたがたは幸いです。喜びなさい。喜びおどりなさい。天ではあなたがたの報いは大きいから。あなたがたより前にいた預言者たちを、人々はそのように迫害したのです。」とあり、クリスチャンは、人から悪口を言われたり、迫害されることを恥と思ってはなりません。むしろ「喜びおどりなさい」と言われています。そして、24節では「キリストの打ち傷のゆえに、あなたがたはいやされたのです」とあります。イザヤ53:5には「しかし、彼は、私たちのそむきの罪のために刺し通され、私たちの咎のために砕かれた。彼への懲らしめが私たちに平安をもたらし、彼の打ち傷によって、私たちはいやされた。」とあります。キリストの十字架による打ち傷のゆえに、私たちはいやされたのです。ここにクリスチャンの力の源があります。私たちは、キリストの十字架によって罪赦され、心いやされ、きよめられ、聖霊に満たされ、ここから力をいただき、そして立ち上がって行きましょう。

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