●2023年6月18日(日)礼拝メッセージ要旨

 ヘブル10:1~22から「大胆にまことの聖所に入る 」という題でポイント3つ上げていきます。 

 1.さあ、わたしは来ました …ヘブル書10:5~7は、詩篇40:6~8からの引用です。ヘブル10:7では「さあ、わたしは来ました」と言っておられます。詩篇40:7では「今、私はここに来ております」となっています。イエス・キリストが語るであろうとされることばです。キリストは正に十字架につけられるために来たのです。実に驚くべきことばです。ちょっと似ている表現ですが、イザヤ書6:8でイザヤは、「ここに私がおります。私を遣わしてください。」と言いました。当時、イザヤは不従順な人々に神のメッセージを語っても聞く人はありませんでした。イエス・キリストの場合は、それ以前に、不従順な人々のために十字架につけられ、多くの人々の罪をその身に負われたのです。

2.彼らの罪と不法を思い出さない…ヘブル書10:16~17に書いてある事は、エレミヤ書31:33~34からの引用です。二つのことを言っています。一つは、新しい契約は人の心と思いに書きつけられるということ。もう一つは、神は、ご自身を信じる人々の罪や不法を忘れてくださるということです。私たち人間は、過去の楽しい思い出や素晴らしい経験などがあります。一方で、過去の罪とか失敗など、忘れてしまいたいという記憶もあります。日本では今、マイナンバーカードが引き起こしている不手際などで、国会で色々と議論されています。マイナンバーカードは紐づけと言って、何もかもデータを、その一枚のカードに組み入れようとしているようで、運用に不安を感じる人は多いのではないでしょうか。本当にそれが便利で有効なものであるという期待感が乏しいと言わざるを得ません。元々、人間の行なうことは不完全ですから、致し方ないとも言えます。その点、創造主であり、全知全能の神様がなさることは完全です。真の神様は、完全な記憶力の持ち主です。しかし、イエス・キリストを信じる者の罪と不法とを忘れてくださるのです。

3.大胆にまことの聖所に入る…この世界を創造した神は私たち人間を祝福しようとしています。しかし、多くの人々は、神を知ろうともせず、信じようとしません。そんな人々を神はお裁きになります。しかし、エペソ1:3には、「私たちの主イエス・キリストの父なる神がほめたたえられますように。神はキリストにあって、天にあるすべての霊的祝福をもって私たちを祝福してくださいました。」とあります。神はご自身を信じる人々を大いに祝福してくださいます。そして、神は、神を信じる人々の祈りを聞いてくださいます。私たちは、大胆に真の聖所に入って祈り、神の奇跡を経験しましょう。ダニエル書2章では、バビロンの王ネブカデネザルが、自分の見た夢を解き明かすように、呪法師たちに命じています。呪法師たちは「どんな夢を見たのかお話しください。」と言いますと、王は、「まず自分の見た夢が何であるかを言い当てよ。」と譲りません。出来なければバビロンの知者たちの命はありません。それを聞いたダニエルはネブカデネザル王の所に出向き、しばらくの時間を与えてくれるように願いました。ダニエルは彼の同僚であるシャデラク、メシャク、アベデ・ネゴにも伝え、祈りを要請しました。するとダニエルに夜の幻の内にこの秘密が啓示されたので、ダニエルは王の所にいって、その王の見た夢と、夢の解き明かしをしたのです。もちろん、バビロンの知者たちの命は守られ、ネブカデネザル王は、ダニエルが信じる真の神を崇め、ダニエルを高い位に就けました。また、ダニエルの願いにより三人の友も要職に就きました。

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