●2024年4月7日(日)礼拝メッセージ要旨

ヨハネの手紙第二から「愛のうちを歩む」という題で、ポイント3つ上げていきます。  

1.真理のうちを歩む…長老ヨハネは、選ばれた夫人とその子どもたち=手紙の宛先の教会の人々が「真理のうちを歩んでいるのを知って非常に喜んでいる」と言っています。また、ヨハネの福音書14:6でイエス・キリストは「わたしが道であり、真理であり、いのちなのです。わたしを通してでなければ、だれひとり父のみもとに来ることはありません。」と言われました。「道」とは、私たちが歩むべき道です。また救いの道です。「真理」とは、唯一不変の真理、また真実です。「いのち」とは、永遠のいのちであり、この世における私たちの命を握っておられるということです。ヨハネ8:32には「そして、あなたがたは真理を知り、真理はあなたがたを自由にします。」とあります。それは、真理を知ることによって自由、つまり霊的な開放が与えられるのです。それは、①罪の赦しを受け、罪から解放される。…偶像礼拝、不品行、敵意、遊興、酩酊などからの解放。②虚無感からの解放…自分が何のために生きているのか分からないのではなく、何をするにも神の栄光を現わすために生きているということを知る。③孤独からの解放…「見よ。私は世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいます(マタイ28:20)」と言われた主が共にいてくださる。④死の恐怖からの解放…たとい死の陰の谷を歩くことがあっても主が共におられる(詩篇23:4)。

2.愛のうちを歩む…6節では「愛とは天の父の命令に従って歩むことであり、命令とは愛のうちに歩むことである」と言っています。そして5節で「互いに愛し合う」とありますが、Ⅰヨハネ3:11~12で「互いに愛し合うべきであるということは、あなたがたが初めから聞いている教えです。カインのようであってはいけません。~」とあります。カインは主へのささげもののことで、ひどく怒り、弟アベルを殺してしまいます。創世記4章のカインのように、私たちは、誰かと自分が比較されて、自分よりもその誰かが褒められたりすると、良い気分はしません。落胆したり、嫉妬したり、怒りを感じることさえあるでしょう。オリンピックなどで、金メダルを獲得した選手に対して、銀メダルや銅メダルだった選手が祝福のハグをする場面を見ることがあります。金メダルを目標にして何年も練習を積んできたのに、わずかの差で敗れてしまって悔しい思いをいているに違いありません。それでも、自分を破った選手を祝福するとはなんと美しい光景でしょう。第一ペテロ3:9には「悪をもって悪に報いず、侮辱をもって侮辱に報いず、かえって祝福を与えなさい。あなたがたは祝福を受け継ぐために召されたのだからです。」とあります。イエス・キリストにある私たちは、祝福を受け継ぐために召されたのですから、人を赦し、祝福する者でありたいと思います。

3.キリストの教えのうちにとどまる…ポイント2で取り上げた「互いに愛し合う」ということの中に「人に惑わされないで、キリストの教えにとどまりなさい」ということが、ここで言われています。7節に「イエス・キリストが人として来られたことを告白しない者が大ぜい世に出て行った」とありますが、今日のキリスト教会で大切にしている三位一体に関わることについて触れられています。ところで、当教会の毎週の週報の左上あたりに教会の教義が小さな文字で記されています。「《当教会教義》 旧新約聖書66巻は天地万物の創造主である神の霊感による全き神のことばであると信じる。救い主イエス・キリストによって啓示されている神は、唯一でありながら、父、子、聖霊の三位一体なる方である。私たちは、聖書に基づき、聖霊の導きを仰ぎながら、福音宣教に励み、健全なキリストのからだなる教会を建て上げる。」となっています。大まかには、3つのことが語られています。 ①旧新約聖書66巻は神の霊感による全き神のことばであると信じる。…この66巻は正典とされています。偽典とされている巻も加えられた聖書もあるので注意しましょう。②三位一体について。…全ての人は罪人であるので、仲介者であるイエス・キリストの御名で祈ります。すると瞬時にその祈りは天の父なる神に届きます。そしてその祈りが答えられる。それらの働きは聖霊様が行なってくださいます。③教会の存在目的=キリストのからだなる教会を建て上げる。…もちろん、建物のことではありません。一人一人が霊的に成長すること、信仰的に成長した大人のキリスト者になるということです。

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